柔道女子63キロ級でアテネ、北京五輪2大会連続金メダルの谷本歩実(左)が引退会見。妹の育実から花束と手紙を手渡され涙ぐむ=東京・港区のコマツ本社
柔道女子63キロ級で04年アテネ、08年北京両五輪を連覇した谷本歩実(29)=コマツ=が21日、都内で、現役引退を発表した。「2大会連続でオール一本という結果に達成感があふれた。時間はかかったが、引退することに決めました」。今後は所属先での指導に専念する。
8月末に引退報道を目にした周囲から、慰労の声を掛けられたことがきっかけ。指導者としては「良いところを引き出し、経験したことを伝えたい」と抱負を述べた。
愛知県出身の谷本は、古賀稔彦氏に師事し、得意技は背負い投げと内また。昨年4月に右ひざの手術を受けて戦列を離れていた。
(2010年9月21日)