Jリーグは21日の理事会で、リーグ主導で経営再建中のJ2東京Vに関して、今季3位以内に入った場合に来季のJ1昇格を認めるかを討議したが、来月19日の理事会まで結論を先送りした。理事会では、出席したJリーグの経営諮問委員が「経営状態の改善が認められる」との意見を述べ、東京Vの昇格資格ありと主張したが、反対の立場を取る理事が圧倒的で、理事会は紛糾して結論を出せなかった。
東京Vは経営難が表面化した6月、シーズン中を理由に、特例でJリーグ主導の救済措置が認められた。だが、J2実行委員の大多数が救済直後から、東京Vが昇格条件の3位以内をクリアしても「特例救済クラブに昇格資格なし」と主張。15日のJ2実行委でも、リーグ側に昇格資格がないことを認めるよう迫った。10月の理事会までに、東京V側に債務超過解消のメド、経営権引き取り企業の決定を求め、結論は先送りされた。