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田川市の給与かさ上げ支給、251人に 全職員の4割

2010年9月22日

 田川市は21日の市議会総務文教委員会で、本来の等級を上回る給与を支払う「わたり」によって、市立病院勤務の医師を除く全職員の4割にあたる251人に給与をかさ上げ支給していることを明らかにした。1963年から慣例化しているといい、伊藤信勝市長はこの日、今年度中の是正を目指し、この夏に市職員組合と交渉を始めたと説明した。

 同市はわたりのほか、年齢や等級などに応じて支給額を定めた「給料表」を73〜92年に国の行政職相当に一元化した。この結果、労務職や看護職などといった職種ごとに給料表を定める国と比べて、支給水準が高いことが問題化していた。市の説明によると、わたりと給料表一元化に伴う人件費の超過負担額は、2010年度で計約3億円に及ぶ計算になるという。

 市はこうした給与制度の見直しと並行して、職員給与を2%、市長ら特別職の給与を20〜10%引き下げる条例改正案を9月定例会に提案していた。だが、総務文教委はこの日、「(わたりなどの)抜本的改革を進める方が先だ」として改正案を否決。同案は27日の本会議でも否決される見通しだ。

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