石井「Ｋ―１にも出てみたい」…２５日ＤＲＥＡＭでミノワマン戦

ファイティングポーズをとる笑顔の石井とミノワマン（左）

　北京五輪柔道１００キロ超級金メダルの石井慧（２３）＝アイダッシュ＝が総合格闘技大会「ＤＲＥＡＭ．１６」（２５日、名古屋・日本ガイシホール）の無差別級ワンマッチでミノワマン（３４）＝フリー＝と対戦することが２２日、発表された。今回の電撃参戦は総合格闘技イベント「ＳＲＣ」との契約が事実上なくなったために決まったもの。都内で行われた会見に臨んだ石井は「Ｋ―１にも出てみたい」と立ち技格闘技への出場にも意欲をみせた。

　型破りの男らしい電撃参戦だ。大会３日前に決まった「ＤＲＥＡＭ．１６」への出場。黒いＴシャツで会見に臨んだ石井は、「急に出ることになりましたが、ベストを尽くして勝ちにいきます」と誓った。さらに大会後のプランに話が及ぶと「Ｋ―１グランプリとかに出られたらと思う」と未経験の立ち技格闘技への出場も望んだ。

　会見に同席したＤＲＥＡＭを運営するＦＥＧ代表でもあるＫ―１の谷川貞治イベントプロデューサーは「これを機にいろんなリングに上がっていただけるのだったら、オファーしたい」と乗り気だった。

　ＤＲＥＡＭ電撃参戦やＫ―１参戦が話に挙がるのも、石井が“フリー”になったからだ。「ＳＲＣ」と１試合の出場契約を残していた石井と「ＳＲＣ」を運営するワールドビクトリーロード（ＷＶＲ）は１０月３０日の「ＳＲＣ１５」（両国国技館）出場へ交渉していたが、対戦相手で折り合いがつかず難航。先週になってＦＥＧが石井側にオファーを出したところ「早く試合をしたい」という石井の希望もあり、ＷＶＲの向井代表も「日本の総合格闘技が活性化していけば」と契約を解いて石井のＤＲＥＡＭ参戦を快諾した。

　ＤＲＥＡＭとの契約は今回だけだが、石井にとっては昨年大みそかの「Ｄｙｎａｍｉｔｅ！！」で吉田秀彦と対戦して以来約９か月ぶりの国内戦。「がむしゃらにやっていく」と海外修行で大きくなった姿を披露する。