［ビーチバレー］田中・溝江組初Ｖ、「浅草」は次戦背水…グランドスラム高浜大会

練習後、試合を観戦する浅尾（右）と草野（左）だが、２人の間の距離は微妙だった

　◆ビーチバレー　ＪＢＶツアー第４戦グランドスラム福井・高浜大会最終日（２０日）　女子決勝は田中姿子（エコ計画）溝江明香（産能大）組が、楠原千秋、三木庸子（ともにフリー）組にフルセットで競り勝ち初優勝した。今年からツアーと合併したグランドスラムで溝江は最年少制覇。男子決勝は西村晃一、仲矢靖央組（ともにウインズ）が２―０で白鳥勝浩（湘南ベルマーレ）朝日健太郎（フリー）組を破り、第３戦の大阪カップに続いて優勝した。

　解散の危機にあるビーチバレー女子の浅尾美和（２４）、草野歩（２５）＝ともにエスワン＝の浅草ペアが、２３日開幕のＪＢＶツアー第５戦広島・呉大会に背水覚悟で臨むことが２０日、分かった。所属の曽根康浩社長が明かした。

　浅草ペアはツアー第４戦のグランドスラム福井・高浜大会で１９日に９位敗退して亀裂。２０日に帰京する予定だったが、惨敗した夜の緊急ミーティングで頭を冷やした。ゲキを飛ばした曽根社長は「２人には『いざ鎌倉じゃないが、いざ広島だ！　背水の陣の覚悟で行け。もうやるしかない』と伝えた。残念なのは『いざ鎌倉』と『背水の陣』の意味を２人とも分からなかったことだけだが、言いたいことは伝わったと思う」と説明した。この日から“一時休戦”して練習を再開。早朝７時から福井の砂浜で黙々と汗を流していた。