「歌手」福山２０年集大成！自ら選曲４０曲以上＆新曲も

　歌手で俳優の福山雅治（４１）が１１月１７日、２０年間の音楽活動を集約したベストアルバム「ＴＨＥ　ＢＥＳＴ　ＢＡＮＧ！！」を発売することが２０日、分かった。現在、主演するＮＨＫ大河ドラマ「龍馬伝」（日曜・後８時）撮影の合間を縫って制作した、こん身の一作。デビュー曲「追憶の雨の中」から最新曲「蛍」まで４０曲以上を収録した３枚組の豪華盤だ。坂本龍馬として日本中の注目を集めている福山が音楽活動でも話題をさらう。

　龍馬として熱演を続ける福山が「―ＢＡＮＧ！！」に２０年間の音楽活動を凝縮し、ファンに届けることになった。今回のベストアルバムは、デビュー２０周年の節目を迎えたこと、また、昨年秋から一心不乱に取り組んできた「龍馬伝」の撮影を終えることに加え、４０代の男として、新たなステージに挑戦するための「一つの区切り」の意味を込めて企画された。

　１９９０年にシングル「追憶の雨の中」でデビューして以来、福山は２６枚のシングル、１０枚のオリジナルアルバムを発売。ＣＤの売り上げ総数は１３００万枚以上、着うた、着うたフルのダウンロード数は１０００万以上と、トップアーティストとして第一線を走り続けている。

　ドラマの撮影の合間を縫って、今夏ごろから制作に着手した。限られた時間の中で福山自らが選曲し、完成に向けて大詰めの段階に入っている。

　２５０万枚を売り上げ社会現象にもなった「桜坂」（００年）を始め、自身初のミリオン曲「ＩＴ’Ｓ　ＯＮＬＹ　ＬＯＶＥ」（９４年）やヒット曲「ＨＥＬＬＯ」（９５年）、「Ｓｑｕａｌｌ」（９９年）、最新曲「蛍」（１０年）までシングル曲を中心にセレクト。「ＶＳ．～知覚と快楽の螺旋～」「覚醒モーメント」のギターインスト、今アルバムのために書き下ろした新曲（タイトル未定）も収録される。

　最終的には計４０曲以上を収め、３枚組ＣＤの豪華盤になる予定。収録曲の多くでコーラス、ギターを録音し直す力の入れようで、妥協せずに細部にまでこだわりを見せている。幕末の志士として歴史に名を刻んだ龍馬。それに負けじと福山は「ＣＤ不況」が叫ばれる日本の音楽業界の起爆剤になろうとしている。