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企業レポート記事

株式会社ゼイヴェル

株式会社ゼイヴェル

就職は結婚のようなもの。お互いの想いや目指す方向が一致したら一緒にいればいい。
人事 Div.
高橋 佳月子
(たかはし かずこ)
人事 Div.
藁谷 央乃
(わらがや ひさの)

日本最大級のケータイ総合ポータルサイト「girlswalker.com」を軸に、"女性向けインターネットメディアNo.1"を目指す株式会社ゼイヴェル。
「最先端のファッション&ビューティーがすぐ手に入る」女性ならではの"口コミ"に乗って増え続けた読者数は、今や900万人を数えるという。この圧倒的な成長の裏にあるのは、「既成概念に捉われないCreative Desruction(創造的破壊)を徹底的に行い続けること」「Contents Satisfaction(コンテンツ満足度)の絶え間ない充実」というシンプルな企業理念だ。ゼイヴェルの「女性心理を巧みに突いた戦略」の本質は、「徹底した顧客至上主義」にあるのである。

設立経緯からお聞かせ頂けますか。
設立は1999年。「女性向けインターネットメディアのNo.1」を目指して、「裏情報ドットコム」というPCサイトの立ち上げからスタートしました。アクセス数は伸びたものの物販が伸び悩んだ。そこで「他社とは違う戦略でビジネスをしよう」というのが根底にあり、当時携帯画面は白黒のものだったものの、24時間肌身離さず持っているケータイに注目して、girlswalker.comを立ち上げました。 当初は色々な企業さんから笑われましたが、それでも、社長をはじめ取締役には「モバイル市場は伸びる」という確信があったのでしょう。 他社に先駆けて手がけた女性向けサイト「girlswalker.com」は順調な滑り出しを見せ、日本最大級のケータイファッションサイトとして世間に浸透していきました。
読者数など、現在の状況についてお教えください。
読者数は女性約700万人、男性約200万人。創業時と変わらず「女性向けインターネットメディアのNo.1」を目指したコンテンツを展開しています。
当社では、コンテンツ全体をTV局のようなイメージで捉えているんですよ。つまり、「ショッピング」「占い」などそれぞれのコンテンツはTV番組であるということ。ユーザーを楽しませるに足る番組であれば、モバイルに拘らずどんどん世の中に発信していきたいと考えています。

ヤフー株式会社と資本事業提携を結んで開始した「ファッションウォーカー(fashionwalker.com)」というPCサイトや、またスクウェア・エニックスとの共同出資により、ファッションを軸としたSNS「スタイルウォーカー」を運営する新会社の設立などもその一例に挙げられるのではないでしょうか。
当社で働いているスタッフは、ひとりひとりが“エンターティナー”。今あるものをそのまま提供するのはとても簡単ですが、「ゼイヴェル」のカラーを好んできてくれるユーザーに喜んでもらうことを第一に考えて、より良いエンターテイメントを提供していきたいですね。
「girlswalker.com」を基軸に、様々な事業を展開されています。女性をターゲットとして市場開拓されている理由をお聞かせください。
一般消費市場の7~8割は女性が握っていると言われています。また、当社がターゲットとしているF1層(20歳~34歳の女性)にはブランドスイッチが多いという特長があります。好みのブランドが頻繁に変わる、好奇心旺盛な年代だといえるでしょう。そういった点も含めて、一般消費者市場における男女の力関係は圧倒的に女性が勝っているんですね。

男性が自分の物を購入していても、実は財布の紐を握っているのは女性…ということもあるでしょうし(笑)ファッションやコスメなどに対する女性の興味は尽きないものですから、安定した市場であるといえます。
モバイルでの成功要因はどこにあるとお考えですか。
F1層に着目しての事業展開において、モバイルというツールは非常に有効です。
ユーザーが常に持ち運んでいるということ。そして、24時間いつでも利用できること。さらに、女性ならではの「口コミ効果」にも期待できました。ターゲット層とツールがうまくかみ合ったというのは大きな要因ではないかと思います。

当初、「girlswalker.com」が広告なしで成長できた理由も「口コミ」にあったんです。商品紹介の下部にある「友達に教える」ボタンやメールマガジンの転送によってユーザーからユーザーへと情報が渡り、サイトの認知度が上がっていったのです。
リアルへの進出も積極的に行われています。
今後もケータイとリアルの融合には力を注力されていくのでしょうか。
「メディア」として面白いものであれば、積極的に進出していきます。
これまでもケータイ×ファッションショーや世界初のケータイ連動型店舗、またMTVとの共同制作によるファッション融合型音楽TV番組など、様々な形でリアルへの展開を行ってきました。近いところでは、9月の初めに「第3回東京ガールズコレクション」の開催を予定しています。
企業風土や社内の雰囲気について、お聞かせください。
発想力豊かな人が多く、いい意味で自由な風土だと思います。その自由さの中で、1人1人が「クリエイター」として自分の仕事と向きあっている―そんな感じがします。「今、ここにないものを創りあげていく」という点では、システムでも管理でも経理でも一緒かもしれません。

社内全体は、とても和気藹々とした雰囲気です。それぞれがしっかりと自分の考えを持っていますが、もちろん派閥のようなものもありませんし(笑)時には衝突しながら、お互いを認め合いながら、仕事を楽しんでいます。「やりたいこと」が明確な方なら、小さな枠に囚われることなく働いて頂けるでしょう。
では、求める人材像についてお教え頂けますか。
スキル以上に、“能動的であり、仕事を楽しめる方”であることを重視しています。当社はベンチャー企業ですので、ないものも多ければ変わることも多いんですね。変化に柔軟に対応し、改善を能動的に行えること。そして、それを楽しめること。ベンチャー企業で働く上で、欠かせない要素だと考えています。
現在、特に採用に注力している職種とその具体的な活躍の道についてお聞かせください。
ゼイヴェルではWEBデザイナーを、ファッションウォーカーではWebディレクター・Webプロデューサーを特に募集しています。WebディレクターとWebプロデューサーとして求めているのは、部署全体を把握して的確な指示が出せる方。2年以上の経験をお持ちの方だとより良いですね。
新事業も次々と手がけていますので、入社後の活躍の道は幅広くご提示できると思います。入社時のプロジェクトが終了したら、自分で新しい提案を行って頂い てももちろん構いません。ご自身の努力次第であらゆる可能性が見出せる職場だと思いますよ。「女性だから」「男性だから」といった区別も全くありません。 大切なのは「今まで」をしっかり歩んできていて、実績によって信用を得ていること。男女問わずやる気のある方であれば、活躍の機会を数多く提供することが できます。
評価はどのように行われているのでしょうか。
各セクションごとのリーダーが、スタッフの日々の活躍ぶりをプロデューサーや取締役にあげ、ポイント制で評価を行います。加えて勤怠や納期の遵守、新しいプロジェクトの立ち上げなどがポイントに影響する項目ですね。
最後に、御社を志望される方へのメッセージをお願い致します。
私は、就職と結婚は同じようなものだと思っています。お互いをよく見て、分かり合って、その想いや目指す方向が一致したら一緒にいればいい。もちろん、分かり合う過程で「違うな」と感じたら、断る権利もあるのです。

ゼイヴェルという社名には、「感性や才能を引き出しスパークさせる」という意味がこめられています。自身の持つ感性や才能を試してみたい方は、まずは1度当社が掲載されている雑誌やプレスリリースなどに目を通してみてください。そして、自身の可能性を活かす最良の場所なのかどうか、じっくり考えてみてください。
そうしてきちんと理解を重ねた上で「ゼイヴェルと一緒にいたい」と思える方に、ぜひ来て頂きたいと思います。
取材を終えて
コンクリート打ちっぱなしの壁に貼られた「東京ガールズコレクション」のポスターの下では、鮮やかな色のノースリーブを着た女性が来客に応じている。
私たちの前を、ビンテージ風のデニムをはいた女性が足早に通りすぎていく。
振り向けば、輝くようなネイルアートと同じように美しい身振り手振りで打ち合わせをしている女性がいる…
ゼイヴェルが変わりやすい女心を掴んで離さないのは、スタッフ1人1人が「ユーザーであり続けている」からなのだろう。オフィスには、運営するサイトさながらのファッション&ビューティが満ち溢れていた。そこにいるだけで、「仕事が楽しくて仕方ない」という高揚感が伝わってくるようなオフィスである。
『就職と結婚は同じようなもの』―少しでも興味が湧いた方は、まずはお見合いのつもりで“ゼイヴェル”という企業に会ってみてはいかがだろうか。

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