内山、Ｖ３へメキシコ視察を依頼

激戦の模様を伝えるスポーツ紙を前に笑顔を見せる内山高志

　プロボクシングＷＢＡ世界スーパーフェザー級王者・内山高志（３０）＝ワタナベ＝が、渡辺均会長（６０）に“敵情視察”を願い出た。Ｖ２から一夜明けた２１日、東京・五反田の所属ジムで会見。来年１月予定のＶ３戦がメキシコ開催になることも視野に入れ、事前チェックを求めた。

　次戦は暫定王者ホルヘ・ソリス（メキシコ）との王座統一戦が有力視されるが、交渉次第では内山は敵地開催に臨まなければならない。アマチュア時代に中国など７か国で試合経験があるが、アジア圏のみ。「メキシコは治安が不安。会長に水や空気など衛生面を見てきてほしい」と、語った。

　いい機会がある。内山の同門でＷＢＣ女子世界ライトフライ級王者・富樫直美（３５）が１０月２日（日本時間同３日）にメキシコ・グアダラハラで同級１位のイルマ・サンチェス（２２）と５度目の防衛戦を行う。同行する渡辺会長は「メキシコでの試合を想定し、できるだけ調べてみる」と乗り気だ。

　内山は試合後都内の自宅に帰り、試合のビデオを確認。「満足度は７０％。もう少し正確にパンチを当てることができたと思う」と貪欲（どんよく）だった。