書き換え指摘され同僚とトラブル
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書き換え指摘され同僚とトラブル

9月22日 4時9分 twitterでつぶやく

大阪地検特捜部の主任検事が押収した証拠のデータを改ざんした疑いで、21日夜、逮捕された事件で、この主任検事は、ことし2月ごろ、同僚の検事からデータを意図的に書き換えたのではないかと指摘され、トラブルになっていたことが検察関係者への取材でわかりました。このトラブルは大阪地検の幹部にも報告されたということで、最高検察庁は大阪地検の対応に問題があったとみて、当時の幹部らから事情を聴くなど、調べを進めています。

大阪地検特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)は、厚生労働省の村木元局長の無罪が確定した郵便の割引制度をめぐる事件で、押収したフロッピーディスクのデータを改ざんしたとして、21日夜、証拠隠滅の疑いで逮捕されました。問題のフロッピーディスクは、うその証明書を作成したとされる厚生労働省の元係長の自宅から押収されたもので、うその証明書のデータが保存されていましたが、データの最終的な更新日時が押収されたあと書き換えられていました。書き換えられたあとのデータは、村木元局長がうその証明書の作成を指示したという検察が描いた事件の構図に矛盾がないことになり、最高検は前田検事が事件の構図に合うようにデータを書き換えた疑いがあるとしています。検察関係者によりますと、前田検事は、ことし2月ごろ、同僚の検事からデータを意図的に書き換えたのではないかと指摘され、トラブルになっていたことがわかりました。これに対し前田検事は、元係長がデータを改ざんしていないか調べていただけで書き換えは行っていないと主張したということです。このトラブルは、大阪地検の幹部にも報告されたということですが、特に問題にされなかったということです。最高検察庁は、大阪地検の対応に問題があったとみて、当時の幹部や同僚らから事情を聴くとともに前田検事がデータを書き換えた動機などについて捜査を進めています。