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偽札、風船爆弾、生物兵器……旧日本陸軍の謀略技術がこの国を襲う

日本で暗躍する北朝鮮スパイは「陸軍中野学校」を手本にしている

SAPIO 2010年8月25日号掲載) 2010年9月6日(月)配信

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「414連絡所は、北朝鮮で一番優秀な人材を別途に募集し、彼らを偽造紙幣生産に従事させているのである。414連絡所には北朝鮮最高レベルの学者はもちろん、海外で教育を受けた600名以上の技術者が勤務している」

 安明進氏は以上のように記述しているが、朝鮮労働党作戦部414連絡所は登戸研究所第3科を模倣していると思われる。また、種々のスパイ道具を製作していた研究所第2科に相当するのは、324連絡所であることが判明している。1993年に韓国に亡命した人民軍軍事建設局の林永宣元中尉は、北朝鮮でビニール袋に水素を入れた気球を製造し、日本まで飛ばす実験を終えている、と証言している。

 北朝鮮の謀略工作を分析すると、登戸研究所や中野学校から強い影響を受けていることは明らかである。日帝の残滓≠払拭したはずの北朝鮮において、工作員教育や謀略工作の分野だけは日本軍を継承しているのだ。

 前述したように、登戸研究所は、感染した牛はほぼ100%死亡するという牛疫ウイルスを兵器化し、気球で米本土を攻撃しようとしていた。

 北朝鮮も生物化学兵器を開発していることはすでに知られている。最近、日本を騒がせていた宮崎県の口蹄疫(ピコルナ・ウイルス)を兵器化している可能性もある。その場合、北朝鮮は旧日本軍のように気球に乗せる必要はない。日本人拉致や工作員上陸のため、北朝鮮はすでに工作船による「宮崎ルート」を開拓しているからである。工作船によってピコルナ・ウイルスが宮崎に運ばれ、口蹄疫騒動となったとしても、何ら不思議ではない。

 いずれにしても北朝鮮の謀略の対象は、韓国だけでないことを日本人は肝に銘じておくべきだろう。

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