スペイン貯蓄銀行、長期存続に向け合併が必要=アルムニア欧州委員
[ブリュッセル 27日 ロイター] 欧州委員会のアルムニア委員(競争政策担当)は27日、スペインの貯蓄銀行は合併や事業再編を通じて長期的な存続を可能にする必要があるとの見方を示した。
スペインの貯蓄銀行(カハ)45行は大半が未上場。国内不動産バブルの崩壊で不良債権が拡大している。
スペイン銀行(中央銀行)は22日、別の中小銀行との合併が破談となった貯蓄銀行カハスールを管理下に置いた。
アルムニア委員は記者会見で「スペインの貯蓄銀行セクターに強化が必要という見方には誰もが賛同するだろう」と述べ、「強化は合併を通じて行うべきだ。合併後に中長期的な存続が可能な銀行を確保するため、存続計画も同時に必要になる」との見方を示した。
カハスールについては、スペイン中銀の管理下に入るために欧州委員会の承認が必要になることから、再編計画を委員会に提出する必要があるとした。
スペイン貯蓄銀行の約3分の1はすでに統合を終え、残りの3分の1も統合交渉を進めているが、地域の枠を超えた提携に反対する声や地元政治の圧力で作業は難航している。
スペイン中銀は貯蓄銀行を15行程度に減らしたいとしている。
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