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ドッグスクール:元トレーナー研修生と和解 賃金未払い分

 愛犬にマナーなどを教えるドッグスクール「シッスルハウス」(神奈川県)の元トレーナー研修生が、1日14~15時間の勤務に対し月収は13万円程度で最低賃金を下回っていたとして、未払い分など279万円の支払いを求めた訴訟で、会社側が120万円を支払う内容の和解がこのほど東京地裁で成立した。会社側は当初「トレーナー研修生は落語の内弟子のようなもの」と主張したが、和解は労働者として全面的に認める内容となった。

 訴えていたのは日野英司さん(31)。日野さんが加盟する首都圏青年ユニオンなどによると、日野さんは07年3月に入社。午前7時から午後10時ごろまで、上司の指示に従い、犬のしつけや運搬、ふんの処理などをしてきた。08年4月から社長の指示で留学したドイツの施設でも同様の仕事に従事したが、賃金が全く支払われなかったため、1カ月で帰国。同6月に退職した。

 和解は14日に成立した。日野さんは入社時、会社側と契約書などを交わさなかったといい、会見で「トレーナーになるにはこれが当たり前だと思っていた。裁判で、いかに労働者としての扱われ方が間違っていたかがわかった」と目を潤ませた。【市川明代】

毎日新聞 2010年9月21日 20時31分

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