魁皇「必死こいて」白星先行/秋場所
<大相撲秋場所>◇9日目◇20日◇両国国技館
かど番の大関魁皇(38=友綱)は5勝目を挙げ、白星を先行させた。
信じられない力が出た。把瑠都にのど輪を食らって土俵際まで攻め込まれた魁皇は、相手の左腕をたぐるように背後に回り込む。そのまま後ろ向きに送り出した。5勝4敗。執念の攻めで大関対決を制し、白星を先行させた。
「(相手の動きは)見えてはいないけど、必死で残ったら、残れたんでね。あとは体の動くままに…。よく自分でも、あんなところで残ったなと思うくらい…」。柔軟な上半身を反らせてのど輪を耐え、的確な足さばきで土俵を回る。観客が喜ぶ相撲を取った。
進退が掛かる13度目のかど番。左肩と右ヒザに故障を抱える。この日ははりを打った。部屋には、心配する後援会からの電話がひっきりなし。そんな中での白星に、師匠の友綱親方(元関脇魁輝)は「最近になく、必死こいてたのではないか。一安心とはいかないが、この気持ち、表情を見ていたら、まだ頑張れるかな」と光明を見いだした。
19日は厳しい見通しを示した放駒理事長(元大関魁傑)も「見違えるような相撲」と評した。勝ち越しには、残り6番で3勝が必要になる。「結果がどうなるかは分からない。そんなことより、しっかり相撲を取るだけ」と魁皇。地元での九州場所を前に、土俵を下りるわけにはいかない。【佐々木一郎】
[2010年9月21日8時39分 紙面から]
関連ニュース
※ニュースの日記を書く方法はこちらで紹介しています。
このニュースには全0件の日記があります。
- 翔傑「意地」の踏ん張り2勝目/秋場所 [22日10:28]
- 豪風2場所ぶりに勝ち越し/秋場所
[22日10:41]
- 朝青は元夫人との関係「幸せいっぱい」
[22日10:20]
- 豪栄道が勝ち越し 幕内手中/秋場所 [22日08:51]
- 琴欧洲1敗キープ、白鵬追撃態勢/秋場所
[22日08:23]
ソーシャルブックマークへ投稿
ソーシャルブックマークとは