21日昼すぎ、沖縄県の宮古島にアメリカ海軍の掃海艦が友好親善を目的に寄港しました。アメリカ軍の艦船が宮古島に寄港したのは、沖縄の本土復帰以降初めてで、地元では反対の声が強まっています。
沖縄県宮古島市の平良港に寄港したのは、アメリカ海軍佐世保基地に所属する掃海艦「ディフェンダー」です。「ディフェンダー」は、寄港に反対する労働組合や市民団体などおよそ40人が「宮古島の軍事利用を許さない」などと抗議の声を上げる中、21日昼すぎ、平良港に入港しました。「ディフェンダー」は、港に仕掛けられた機雷などを取り除くための艦船で、機雷を爆破処分するための機銃などが設けられ、およそ80人の乗組員が乗っています。アメリカ軍の艦船が宮古島に寄港したのは、沖縄の本土復帰以降、初めてのことで、今回の寄港について、アメリカ軍は、日米の友好親善などが目的だとしています。日米地位協定では、アメリカ軍の艦船が民間の港を使用することは認められていますが、沖縄県や地元の宮古島市では「民間の船舶が利用している港なので寄港を自粛してほしい」と事前に外務省などを通じてアメリカ側に伝えていたほか、地元の市民グループなども、19日、抗議声明を出していて、地元では寄港に反対する声が強まっています。