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郵便不正事件:最高検「責任感じる」 特捜検事逮捕

 「早急に捜査着手することが一番誠実な対応だと考えた」。郵便不正事件で証拠品のフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして、大阪地検特捜部検事の前田恒彦容疑者(43)の逮捕後、午後9時過ぎに臨時の記者会見を開いた最高検の伊藤鉄男・次長検事は、険しい表情でスピード逮捕の理由を説明した。

 通常の会見ではほとんど入れないテレビカメラも受け入れ、集まった報道陣は約50人。証拠品として押収したフロッピーディスクを改ざんした動機については「現時点では我々もよく分からない」と述べるにとどまった。

 「組織的な犯行なのか」「大阪地検はいつ改ざんを把握していたのか」。その後も、記者からは質問が次々と投げかけられた。約40分の会見の間、伊藤次長は「徹底的に捜査して明らかにする」と何度も繰り返した。

 最高検の責任問題に質問が及ぶと「我々も責任を感じている。今後の捜査、検証で厳しく明らかにしていかなければならない」と述べた。前田検事の逮捕は午後8時40分。最高検が容疑者を逮捕したのは初めてだという。

 一方、大阪地検の会見では、大島忠郁次席検事が冒頭に謝罪し、頭を下げた。「基本に忠実な捜査が不徹底であったと言わざるを得ない」と、特捜部の捜査に不備があったことを認め、大阪地検でも今回の捜査手法について検証する方針を示した。

 村木厚子元局長の上訴権放棄についても、「村木元局長にご負担をおかけしたことについて、申し訳なく思う」と謝罪。控訴断念の理由は「客観的証拠と供述内容の不整合」とし、「検察庁の主張がすべて(判決で)否定された。それを覆せない以上、断念せざるを得ない」と無念の表情を見せた。【鈴木一生、山本将克、野口由紀、久保聡】

毎日新聞 2010年9月21日 23時55分

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