厭債害債(或は余は如何にして投機を愛したか)

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<<   作成日時 : 2010/09/14 23:17   >>

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民主党の代表選挙も終わり、菅首相が思ったより大差で勝利したようです。内心ひそかに党員・サポーターが菅さん圧勝で、国会議員が小沢氏圧勝だったら、いったいこの党はどう落とし前をつけるのか、と思っていましたが、国会議員もかろうじて菅さんが多数を取ったのでやれやれでしたね。そもそも党員レベルで支持されていない人を国会議員が平然と支持していること自体、民主主義の根幹にかかわる問題ともいえるのだけれど、民主党の国会議員はきっとそこいらのヒラの党員やサポーターなどには及びもつかない叡智と洞察と国の将来に関するビジョンをお持ちだという前提があるのでしょうね。きっと大統領を直接選挙で選ぶ国なんぞ、阿呆の骨頂だと民主党の議員の偉いかたがたはお思いなのでしょう。(もっともこの問題は自民党でもありましたが、ここまでクローズアップされなかったのはもっと隠微な姿で実行されていたからでありましょう。その意味ではこれほどまで代表選を衆目に曝した民主党は偉かったかもしれません)

まあそれはともかくとして、代表選挙途中のさまざまな報道の中でどうしても違和感を禁じえなかったのは何人かの議員の口からでた次のようなせりふ。「小沢先生がいなければ私は議員になれなかった」とか「小沢先生の力がなければ、この仕事に就けなかった」というもの。小沢氏支持の理由がそれだとしたら、議員としてはちょっと問題です。人間の情としてはまあ当然なんですけれど、メディアを前に堂々とそれをいうか、と思いました。彼女らは国会議員になった瞬間から、すべての国民の代表であります。小沢氏がいくら当選に貢献したからといって、見るべき方向は選挙民であり、国民であり、小沢氏ではありません。(ちなみに菅さんにたいしてこのようなせりふを吐く国会議員がほとんど見受けられなかったのはさすがというかなんと言うか・・・寂寥感もありますが)。事実上の首相を選ぶ選挙なのですから、そういうことは一切口にすべきではありませんでしたね。(内心はともあれ)。

ともあれ、結果はでました。為替は選挙結果をはさんでちょっとだけ動きましたが、もともとどちらにしても今のドルは重みでつぶれかかっている感じで、もともと日本の民主党代表選挙など関係はありません。中国のドル売り日本国債買いというのも結局はそのドル余剰の一こまに過ぎませんから。そういえば、最近めっきり「米国は強いドルを望む」とか「アメリカの国益は強いドルである」というせりふを聞かなくなりましたなぁ(棒読み)。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
タテマエでも言える、というのは侮れないバロメーターですね。
政策で選びます・・・と言う最低限の資質。
強いドルが望ましい・・・と言う余裕。
どうせ建前だろ!と毒づいてた頃が懐かシス。
投機家Y
2010/09/15 19:38
>そもそも党員レベルで支持されていない人を国会議員が平然と支持していること自体

今回の代表選、いろいろすっきりさせてもらいました。害債さんの書かれてる上記からの下りの部分とか、ネット意識調査の信頼性とかも含めて、露呈したものが少なからずあったかと思います。

今日の介入のタイミングも今の所の効果も、とりあえず夕刊ゲンダイ的な物の見方を否定してますしね。

>小沢氏がいくら当選に貢献したからといって、見るべき方向は選挙民であり、国民であり、小沢氏ではありません。

ここの部分の祖語の埋め合わせこそが、小沢派懐柔なんかよりもはるかに重大な課題ですよね。
名無之直人
2010/09/15 19:59
お互い日米ともに民主党ですが、双方ともに国内内需拡大といいつつ、財政均衡化ですが。ハイ郵政民営化の象徴が斉藤君ですよね。そこまでいってああーという感じで、大蔵復権ありがとうですね。歳出カットといえばやっぱ、主計でしょ。なんか他の省庁にとっては、相手が主計局から民主党の仕分けに変わっただけだし。もっとわけわからん奴が相手ですよ。
とにかく、拡大的な財政金融政策しかにですよ。とりあえずBOJは不妊化したから、そこで一気に財政出動しないと管さん。
karu
2010/09/17 00:16

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