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SMAP、日中関係悪化で上海公演中止か

 人気グループ「SMAP」が、結成以来初の海外公演として10月9、10の両日に開催を予定していた中国・上海市での公演チケットの販売が停止されたことが20日、分かった。沖縄の尖閣諸島付近で起きた中国漁船と日本の巡視艇の衝突事件をめぐり、中国国内で反日運動が激化。公演自体が中止になる可能性も浮上している。SMAPは6月に上海万博会場で予定していた「ファンの集い」も安全管理上の問題から中止しており、またも大きな問題に巻き込まれた。

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 突然のチケット販売停止を受け、SMAPが所属するジャニーズ事務所では、関係者が20日までに上海入りし、現地の主催者側と今後について協議中という。同事務所では「何らかの結論が決まり次第、報告させていただきます」と話している。

 SMAPは中国国内でも人気があり、15年越しの“ラブコール”を受けて今回の公演が決定。上海公演は市内で最大のスタジアム「上海体育場」で開催し、2日間で8万人を動員する予定。今月9日には、メンバーが東京から上海のメディアと電話会見し「最高のライブになる」と抱負を語った。ヒット曲を中国語で披露する予定もあったが、ファンとメンバーの「日中友好」の思いは、領土問題の暗礁に乗り上げたのか?

 19日に尖閣諸島を侵犯した中国人船長の拘置が延長されたことを受け、日中関係は急速に悪化。中国は閣僚級以上の交流停止を発表し、日中の青少年交流事業の一環として日本側が21日から派遣予定だった「日本青年上海万博訪問団」約1千人の受け入れも突然、拒否した。中国側は、在中国日本大使館に「現在の雰囲気で友好事業を実施するのはふさわしくない」と通告したという。

 中国では、対日交流を一時凍結する動きが急速に広がり、反日運動も各地で発生。20日午後、上海市の日本領事館正門前では学生風の中国人の男女4人が「小日本(日本人の蔑称)は魚釣島(中国での尖閣諸島の呼称)から出て行け」などと書いた横断幕を掲げて抗議した。また、浙江省杭州市の日本人学校の敷地内に19日夜、れんが5、6個が投げ込まれる事件も起きている。

(2010年9月21日)

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