トークショーで笑顔を見せる中村(右)=名古屋市千種区の今池商店街で(塚田陽一郎撮影)
|
 |
名古屋グランパスのMF中村直志(31)が20日、名古屋市千種区の今池商店街で行われた「今池まつり」でトークショーを行った。25日の清水戦(アウスタ)で出場停止から復帰する中村は、集まった約200人のサポーターを前にさらなる活躍を誓った。
ステージ上の中村が“名古屋愛”を激白した。「最初は未知の土地だったけど、10年たって生まれた街より慣れましたね」。グランパス一筋10年目。生え抜きの中村にとって、名古屋は今や、出身地の千葉・船橋以上の地元となっていた。
トークショー終盤には、司会者から「ドラゴンズとダブル優勝を」と話題を振られ、「チャンスですよね。ドラゴンズが優勝で盛り上がって、僕らは『残念でした』じゃアレなんで…」と応じて会場を沸かせた。
「この時点で首位にいることはいいこと。だけど(2位との)差も少し縮まった。1試合1試合勝つ気持ちでやりたい。まだ先は長い」
言葉を選びながら抱負を語った。現在首位とはいえ、まだ残り11試合もある。今後も厳しい戦いは続く。自身が出場停止だった横浜M戦でチームは引き分け、2位との勝ち点差も「7」から「5」へ縮まった。浮ついた気持ちはカケラもないが、野球のペナントレースをリードするドラゴンズに劣らない活躍で、名古屋を盛り上げたい気持ちがある。
約200人が詰め掛ける盛況ぶり。3連休を利用して県外からかけつけたサポーターもいたと聞いて、「すごく応援してくれているのが伝わってくる。うれしかった」と喜んだ。この盛り上がりを加速させるため、期待を力に変えて清水との上位対決に臨む。 (塚田陽一郎)
この記事を印刷する