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【大リーグ】

松井"落合超え”で上位イジメ!! 日米通算1565打点

2010年9月21日 紙面から

5回、右中間に適時二塁打を放つ松井=トロピカーナフィールドで(共同)

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 【セントピーターズバーグ阿部太郎】サムライたちがそろって上位イジメだ。19日(日本時間20日)、エンゼルスの松井秀喜外野手(36)は、ア東地区2位でワイルドカード(WC)争い首位のレイズ戦で1打点を挙げて勝利に貢献。日米通算1565打点(日=889、米=676)として、日本歴代5位の落合博満(元中日など)を超えた。オリオールズの上原もア東地区首位ヤンキース戦で、アスレチックスの岩村もア中地区首位のツインズ戦で活躍。マリナーズのイチローは無安打に終わったが、チームはア西地区首位レンジャーズに勝ち、出場4選手が意地を見せた。

 3点リードの5回1死一塁。カウント2ストライクからニーマンのチェンジアップに食らいついた。「若干泳がされましたけど、甘い分だけちゃんと打てた」。緩急をつけられても崩されない。右中間を真っ二つに割る適時二塁打で今季79打点目を生みだし、日米通算1565打点。「4番の師」落合の日本歴代5位の記録を超えた。

 相手は、ヤンキースとア東地区首位を争うレイズ。消化試合と分かっていても、戦う前から白旗を揚げるわけにはいかなった。「苦しいシーズンだったけど、最後に意地を見せられるような、そういう試合ができたらいい」。この3連戦前、こう誓っていた。その言葉通り、チームは松井の中押し適時打など6−3で快勝し、2勝1敗と勝ち越しに成功。逆転地区Vを狙うレイズに一泡吹かせた背番号55は「昨日は負けたけど、3試合ともいい試合ができた」と胸を張った。

 20日からは1週間ぶりに本拠地に戻って、10・5ゲーム差をつけられた地区首位レンジャーズとの3連戦。2敗すれば、プレーオフ進出と地区4連覇が完全に消える。さらに地区2位アスレチックスの結果次第では、目の前で屈辱の優勝シーンを見せつけられる可能性もある。「最後に(レ軍と)いい試合ができればいい。まだ7試合も残っている」。松井の目は死んでいない。

 

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