福知山市のサンプラザ万助で19日に開かれた大正小学校昭和37年度(1962)卒業生たちの還暦同窓会が、かつてないほど盛り上がった。参加者の一人がサプライズ企画を実行したからだ。静岡県伊東市在住の会社員、森方久雄さん(59)が、自宅から約465キロを自転車ノンストップ31時間で駆け付け、仲間たちに忘れられない思い出をプレゼントした。
同窓会は40歳、50歳、55歳の時に開かれ、今回は還暦記念。「心に残る同窓会にしたい」とサプライズ企画を考え付いたという。前田竹司さんら幹事には事前に伝えてあったが、ほとんどの参加者たちは何も知らされていなかった。
自転車歴は16歳のころからと長い。福知山商業高校1年生のときの丹後半島2泊3日のツーリングを皮切りに、在学中に西日本一周、東日本一周。28歳のときには日本縦断3200キロを9日と17時間53分で達成するなど、自転車にどんどんのめり込んだ。今も走り続けている。
18日午前4時に出発した。体力的な衰えがあるとは思ったが、みんなの驚く顔が見たいとペダルをこいだ。
同窓会にはサイクリングスーツのまま登場し、同窓生たちから「おまえは若いなあ」と肩をたたかれた。
森方さんは「邁進できるものを見つけて頑張ることが楽しい人生かな。僕の場合は自転車でした。みんなを驚かせようと走りました」とにっこり。同窓生たちにも笑顔の輪が広がっていた。
写真=自転車で465キロを走りぬいて同窓会会場に駆け付けた森方さんと同窓生たち
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