最高検察庁は、21日午後9時過ぎから会見を開き、大阪地検の前田恒彦主任検事(43)を証拠隠滅容疑で逮捕したことを発表しました。

 (保坂有祐記者報告)
 最高検察庁の会見は21日午後9時過ぎから始まり、すでに終わりました。会見のなかで伊藤次長検事は、「徹底的に捜査を進めていく」と厳しい口調で述べました。会見のなかで、捜査1日目のスピード逮捕に至ったことについては「早急に捜査、着手することが、この問題に対する一番誠実な対応だった」と述べました。また、今回の捜査チームについては、最高検を中心とした検事7人からなるチームで異例の態勢であったことが明らかになっています。この問題が、検察組織全体の信用を揺るがしかねない危機的な状況と受けとめたものとみられます。また、前田容疑者の認否について記者の方から「真摯(しんし)に反省しているのであれば、認否は答えられるのではないか」と質問したところ、次長検事は「答えられない」と述べました。さらに、前田容疑者の現時点での身柄については、勤務地でもある大阪地検の庁舎内におかれていて、この後、大阪拘置所に移送して公判請求するか否か決める方針だと述べました。さらに、前田容疑者以外の検察幹部の関与については、「今のところは、把握していない」としましたが、「これから徹底的に捜査して、そういう人がいれば同じようにきちっと捜査する」と厳しい口調で述べました。最高検は今後、捜査を進めると同時に改ざんに至った経緯などについて、年内をめどに検証結果をまとめる方針です。

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