1990年09月21日

第606話「消せない欠片XIX」

テーマ:消せない欠片
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注意
この物語は、過去の日付(2000年)になっておりますが、
実際は2010年に書かれ、現在も更新されております。



。・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜




あの子だった…





間違いなく、あの子だった…





携帯を耳にあてたまま、
呆然と俺を見つめるあの子は…





大好きで大好きで仕方なくて、
愛しくてたまらなかったあの子だった…





そう…


どんなに忘れようとしても、
決して完全に記憶から消し去ることができなかった、
静香だったわけであり…





















1年半ぶりの再会。






なんて言えばいいのだろう…






なんて声をかければいいのだろう…










ここに来る途中の電車の中で、
ずっと考えてはいたんだけどね。

「よ、久しぶり~♪ 元気だったか?」

な~んて軽いものとか、

「お、お久しぶりです…
げ、元気でしたか…?」

緊張感丸出しでおどおどした純情パターンとか、

「し、静香?!
どうしてここに?!」

偶然を装うパターンとか…

いろいろ考えてみたんだけど、
どうもどれもしっくりこなくてさ…
(って当然か…汗)






とにかく…

静香を目の前にして、

優香の騙まし討ち作戦に便乗したっていう
罪悪感も手伝ったんだと思う。

極度の緊張に襲われて、
なにも言えないまま、彼女を見つめることしか出来なかった。






静香もまた…

俺以上に驚いていて…

大きな目を見開いて、
呆然と立ち尽くしていたんだけど、


しばらくすると、ハッとしたように、
視線をそらし、携帯にむかって、
なにか喋りだしたわけで…


距離も離れていたし、
周囲の騒がしさで、なにを喋っているかは
全然分からなかったけど…

おそらく携帯の相手は優香じゃないだろうか。

俺の存在に気付く前から、
静香は携帯を耳にあててたから、
約束の時間にこない優香に文句の電話をしてたはずで、

「なんでこないわけ?」
とやりあってるうちに、俺に気付き…

「どういうことなの?!」
ってクレームをつけてるってとこじゃないでしょうか。





ただ…


そのクレームのための電話は…

静香がすぐに携帯をかばんにしまいこんだ様子から…

相手が強引に切ったらしいということが分かりました。
(優香のやつ、相変わらずデス…)





静香も…

優香の身勝手な行動は
俺以上に知ってますからね。

なんど携帯にかけなおしても、
電話に出てもらえないとか、
すぐに電源を切られるとか、
もしくは逆ギレされるとか…
非生産的な結果にしかならないことを
分かってたんだと思う。

今は優香のことを放っておこうと
賢い選択をしたあと、

再び、俺のほうへ顔を向け…














え………?!


【問題】
信じられなかった。まさか静香が…

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