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魁皇“土俵際”ミラクル逆転!カド番脱出へ望み

把瑠都(左)を送り出しで破った魁皇
把瑠都(左)を送り出しで破った魁皇
Photo By スポニチ

 大相撲秋場所9日目は20日、東京・両国国技館で行われ、カド番大関の魁皇が、ミラクル逆転劇で進退問題の崖っ縁から息を吹き返した。立ち合いから大関・把瑠都に一気に押し込まれたが、土俵際で回り込んで大逆転の送り出し。白星先行となる5勝目で、カド番脱出に望みをつないだ。白鵬は徳瀬川を上手投げで下して無傷の9連勝。琴欧洲が敗れたため、単独トップに立った。1敗で琴欧洲、2敗で把瑠都、栃煌山、黒海、嘉風、豪風が追っている。

 土俵際で奇跡が起きた。立ち合いで把瑠都のもろ手突きを受けた魁皇は、一歩も踏み込めなかった。2発、3発…。一気に土俵際へ追い込まれ、上体は早くも土俵の外。駄目か…。誰もがそう思った次の瞬間、生命線の右上手を取って右に回り込み、まさかまさかの形勢大逆転。把瑠都の背後に回り込むと、そのまま一気に送り出した。白星先行となる執念の5勝目に、館内には今場所一の大歓声がわき起こった。

 「自分でもよくあんなところで残ったなと思う。(右上手は)手がかかったというよりは、しがみついた。とにかく必死だった」

 「引退」の2文字と背中合わせの場所で、意地と執念だけでたぐり寄せた白星。ギリギリのところで勝負しているがゆえに、勝ち名乗りを受けてから、花道を引き揚げるまで表情は険しいままだった。

 しかし、進退問題でも土俵際で踏ん張ったことだけは確かだ。この日負ければ、1横綱2大関との対戦を残して5敗となるところだった。それだけに師匠の友綱親方(元関脇・魁輝)は取組前、「近いうちに腹を決めないと。(進退を)いずれ本人と話さないと駄目なときが来る」と厳しい言葉を並べていた。だが、逆転勝利した取組後は一転「ひと安心とはいかないが、まだ頑張れる」と安どの笑み。いかに大きな1勝だったかを如実に表していた。

 先場所痛めた左肩に加え、4日目の時天空戦で右ひざを負傷した。千秋楽まで体が持つかは「やってみないと分からない」状態だが、23回目のご当地・九州場所を大関として迎えたいとの思いは強い。

 大関以上で唯一の日本人には連日、白鵬をはるかに上回る大声援が送られている。「自分はもうそんなんじゃないから(日本人の)他の人に出てきてほしい」。魁皇は苦笑いしたが、その声援こそが何よりの心の支えだ。あと3勝。声援が聞こえ続ける限り、魁皇は必死の相撲を取り続ける。 取組結果

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年09月21日 ]

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