- GⅡ - 出走日:2010年 9月19日 (日)
今週のメインレースは、
第64回セントライト記念である。
第64回セントライト記念は、
3着まで菊花賞の優先出走権が
与えられることもあり、
菊花賞を占う意味でも重要な一戦となる。
そこで、競馬理論は、
第64回セントライト記念に出走する
有力各馬の能力を、
ステップレースごとに分析する。
ラジオNIKKEI杯組からは、
1着のアロマカフェ(武豊)、
2着のクォークスター(藤岡佑)、
4着のナイスミーチュー(三浦)、
7着のシャイニンアーサー(横山典)及び
11着のコスモへレノス(石橋)が
第64回セントライト記念に出走する。
アロマカフェのラジオNIKKEI杯の勝利は、クビ差の辛勝であり、レト(次走の1000下特別で3着)が3着に粘る弱いメンバーに恵まれたものと見ることもできる。
しかしながら、アロマカフェは、
春のスプリングステークス及び青葉賞において、
一線級と差のない競馬もしており、
相手なりに走ることも分かる。
よって、第64回セントライト記念においては、
名手武豊騎手が騎乗する点も考慮して、
アロマカフェにはそれなりの評価を与えるべき
と競馬理論では判断している。
一方、クォークスターのラジオNIKKEI杯の2着は、小回りの福島競馬場の重賞にしては遅いペースを克服して、後方から追い込んだものであって、レース内容的にはアロマカフェを上回る。
よって、第64回セントライト記念においては、
クォークスターにも、
アロマカフェと互角の評価を与えるべきである。
ただし、第64回セントライト記念は
開幕2週目の追い込みが
届きにくい馬場で行われるので、
クォークスターがラジオNIKKEI杯のように
追い込む競馬をしてしまうと
脚を余す可能性が高い
とも競馬理論では判断している。
一方、ナイスミーチューのラジオNIKKEI杯の4着は、勝ったアロマカフェと1馬身程度と大きな差はないようにも見えるが、53キロのハンデを考慮すると、レース内容的には上位2頭に見劣る。
よって、第64回セントライト記念においては、
ナイスミーチューにはアロマカフェ及び
クォークスターよりも下の評価が妥当
と競馬理論では判断している。
一方、シャイニンアーサー及び
コスモへレノスは、
ラジオNIKKEI杯の見所のないレース内容から、
更にメンバーの強化する
第64回セントライト記念で好走する可能性は低い。
一方、春のクラシックの日本ダービー組からは、
4着のゲシュタルト(池添)が
第64回セントライト記念に出走する。
ゲシュタルトは、日本ダービー4着とこのメンバーに入れば実績的には断然だが、日本ダービーの4着は超スローペースで先行する展開に恵まれてのものであり、着順ほどの高い評価は不要である。
しかしながら一方で、ゲシュタルトは、
スプリングステークスでアロマカフェに
先着を果たしており、
ラジオNIKKEI杯組よりも上という評価が妥当である。
よって、第64回セントライト記念においては、
中山競馬場向きの器用な先行力がある
ゲシュタルトに本命級の高い評価を与えるべき
と競馬理論では判断している。
一方、支笏湖特別組からは、
3着のミッションモード(北村宏)及び
4着のダークシャドウ(四位)が
第64回セントライト記念に出走する。
ミッションモードは、
春の重賞戦線で一線級相手に通用しておらず、
第64回セントライト記念のメンバーでは
現時点で力不足である。
一方、ダークシャドウの支笏湖特別の敗戦は、出遅れて無理に先行してのものであり、自分の競馬をしていないと見れば、度外視可能である。
また、ダークシャドウは、
2連勝の内容が抜群で、底を見せていない。
よって、第64回セントライト記念においては、
ダークシャドウの巻き返しがあってもおかしくはない。
ただし、スタートが悪くて
追い込み一手のダークシャドウにとっては、
2週目の中山競馬の馬場は不向きなので、
過剰に人気になるようであれば、
ダークシャドウを押さえ程度にとどめるべき
とも競馬理論では判断している。
一方、夏の上がり馬では、
ゲームマエストロ(田中勝)、
フェイルノート(松岡)、
ベストアンサー(吉田隼人)、
ミキノバンジョー(太宰)及び
ヤマニンエルフ(柴山)が
第64回セントライト記念に出走する。
ゲームマエストロは、休み明けの500万特別を圧勝したが、ラジオNIKKEI杯で7着のシャイニンアーサーに休み前に敗れている。
また、フェイルノートは、
未勝利戦で、マイペースで逃げを打つ展開ながらも
ゲームマエストロに敗れている。
一方、ベストアンサーの500万下特別の勝利は、
スローペースの切れ味比べの展開及び
弱いメンバーに恵まれたものであり
過信は禁物である。
また、追い込み一手のベストアンサーの脚質は、
小回りの中山競馬場向きでもない。
よって、第64回セントライト記念においては、
急激にメンバーが強化したゲームマエストロ、
フェイルノート及びベストアンサーに
押さえ程度の評価を与えれば十分
と競馬理論では判断している。
一方、ミキノバンジョー及びヤマニンエルブは、
2連勝の内容がよく、小回り向きの先行力も持つ。 よって、第64回セントライト記念において、 上がり馬の中で特に注目すべきは、 ミキノバンジョー及びヤマニンエルブであろう。 特に、ヤマニンエルブの大逃げには要注意 と競馬理論では判断している。 以上のように、競馬理論は、 第64回セントライト記念に出走する 有力各馬の能力を分析した。 この分析結果に、枠順、展開、調教及び 馬場状態などの様々な要素を加味して、 第64回セントライト記念の最終的な予想を決断する。 競馬理論のファンの方は、 第64回セントライト記念の予想をお楽しみに。
<<終わり>>
予想屋マスター