マンション敷地内、飲酒運転取り締まり可能=大法院

 マンション敷地内の道路で警察官の飲酒運転取り締まりを受け、アルコール検査を拒否したとして起訴された男性(41)の上告審で、大法院は20日までに、被告に無罪を言い渡した控訴審の判決を破棄し、審理を清州地裁に差し戻す決定を下した。大法院は、立ち入りが規制されていたマンション敷地内の道路は、道路交通法の「道路」に該当し、飲酒運転取り締まりは可能だと判断した。

 被告は昨年9月、忠清北道清州市のマンション団地内を飲酒運転していた際、警察のアルコール測定を30分間にわたり拒否したとして、道路交通法違反の罪で起訴された。

 一審は被告に懲役4月を言い渡したが、二審は「被告が運転していた場所は、マンション住民のみが使用できる道路で、不特定多数に開放された場所とはいえず、道路交通法上の『道路』には当たらない」として、無罪を言い渡していた。

 しかし、大法院は「問題のマンション敷地内の道路は、外部の道路と直接つながっており、警備員の詰所や遮断機による立ち入り制限もないため、一般の交通警察権が及ぶ道路に該当する」とし、飲酒運転の取り締まりが可能だとの判断を示した。

鄭智燮(チョン・ジソプ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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