妻殺害の警察官、留置場で自殺図り脳死状態

口論の末絞殺、遺体を3分割し貯水池へ遺棄

 妻を殺害し、遺体をバラバラにして捨てた警察官が自殺を図り、脳死状態に陥った。

 光州西部警察署は、妻を殺害した容疑で19日に逮捕した、金湖地区隊(日本の交番に相当)のK警衛(警部に相当)=57=が、20日午後4時10分ごろ、同署の留置場のトイレでトイレットペーパーを丸ごと飲み込み、脳死状態に陥った、と発表した。K警衛は、飲み込んだトイレットペーパーが気道を塞ぎ、脳への酸素の供給ができなくなり、意識を失い倒れたところを発見された。医師による正式な脳死の判定は、2-3日後に行われる予定。

 警察によると、K警衛は今月16日午前2時30分ごろ、妻のBさん(43)が酒に酔って帰宅したため、ほかの男性と会っていたと思い込み、口論の末にBさんを絞殺したとされる。警察官になって今年で34年目のK警衛は、18年前に再婚したBさんと夫婦げんかが絶えず、今年8月から離婚調停を進めていた。

 K警衛は妻を殺害した後、遺体を浴槽に隠し、娘(9)が学校へ行った後、正午ごろにトイレで遺体を3分割し、指紋が残らないように妻の指をすべて切断、血が飛び散ったトイレを掃除した後、血が付いた服を洗濯した、と警察は説明した。翌17日午前4時ごろ、K警衛は横80センチ、縦50センチの黒い衣装かばん二つと、黒いビニール袋に切断した遺体を入れ、車に積んで自宅から4キロ離れた光州市西区の楓岩貯水池に捨てた。

 ところが、忠清北道清州市に住むBさんの娘(23)が18日、「母親と三日間連絡が取れない」として警察に届け出たため、K警衛の犯行が発覚した。警察は19日、K警衛を逮捕し、妻の殺害について自白を引き出した。20日午前、楓岩貯水池周辺を散策していた市民が、「貯水池に不審な黒い物体が浮かんでいる」として警察に通報し、捜査の結果、Bさんの遺体と確認された。

光州=チョ・ホンボク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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