「郵便制度悪用」虚偽証明書発行事件 大阪地検特捜部検事、押収資料のデータ書き換え
厚生労働省の元局長に無罪判決が下された偽の証明書作成事件で、大阪地検特捜部の検事が押収したフロッピーディスクのデータを書き換えていたことがわかった。
フロッピーディスクは、自称障害者団体に厚生労働省の偽の証明書を発行したとして、村木厚子元局長と、部下だった上村 勉被告(41)が逮捕・起訴された事件で、上村被告の自宅から押収された。
大阪地方検察庁の関係者によると、フロッピーディスクには、上村被告が作成した偽の証明書とされる文書が入っていて、もともと最終更新日は、2004年6月1日未明と記録が残っていた。
しかし、捜査を主導する立場だった特捜部の主任検事が、最終更新日の記録を、6月8日付に書き換えたという。
上村被告の弁護人・鈴木一郎弁護士は「(返還されたフロッピーディスクは6月8日?)そう。6月1日が6月8日に改ざん」と語った。
特捜部は、村木元局長が上村被告に対し、偽の証明書の作成を指示したのは、6月上旬との見立てをしていた。
このため主任検事は、その見立てに沿うように、データを書き換えた可能性があるとみられる。
村木元局長は「12時(午後0時)から会見ということですので、その場で、少し頭を整理してお話したいと思います」と語った。
このフロッピーディスクは、10日に無罪判決が出た村木元局長の裁判では、証拠として提出されていないが、主任検事は大阪地方検察庁の事情聴取に対し、データの書き換えを認めているという。
(09/21 11:51 関西テレビ)