県内ニュース横浜で20日に全国消防救助技術大会 県内から3本部が出場
2009年08月18日 11:01
横浜市で20日に開かれる第38回全国消防救助技術大会に、県内から西置賜行政組合消防本部、酒田地区広域行政組合消防本部、南陽市消防本部がそれぞれ出場する。【酒田地区】
ほふく救出の練習に取り組む酒田地区広域行政組合消防本部チーム
ほふく救出はマンホールなどでの酸欠事故を想定し、3人一組で行う。空気呼吸器を装着し、トンネルの向こう側にいる救助者を綱で固定するなどして素早く救出する。阿部広幸さん(28)、阿部大輔さん(24)、那須正人さん(24)が出場する。阿部広幸さんは「県代表として、これまでの訓練でやってきたことを出し切りたい」と意気込みを話す。 個人種目のロープブリッジ渡過には菊地安人(あと)さん(23)が出場。20メートルのロープをセーラー、モンキーの2つの方法で渡り、安全性や確実性、迅速さを競う。 【西置賜】
障害突破の訓練に励む西置賜行政組合消防本部チーム
障害突破は「乗り越える」「登る」「渡る」「降りる」「濃煙を通過する」の動作を5人一組で行う競技。7月に仙台市で開かれた東北地区支部大会には東北6県と新潟県から20チームが参加。西置賜行政組合消防本部がトップタイムを記録し、全国大会への切符を手にした。2007、08年は岩手・宮城内陸地震などで東北地区支部大会が中止となっており、障害突破のチームリーダー川村龍介さん(29)は「2年連続でチャンスがなかった分、出場への思いは強かった。チームは最高の状態で、常に“進歩”を目指している」と闘志を燃やしている。 はしご登はんは、命綱を安全に装着してから地上15メートルの垂直はしごを一気に登り切る個人種目。三須さんは6月の県大会で出場を決め、「安全、確実、迅速を心掛け、ベストを尽くす」と意気込む。 【南陽市】
全国大会に向けて意気込む南陽市消防本部の石黒久侑さん(右)と横山光さん
2人一組になり2本のロープだけで高さ15メートルの垂直壁を登る競技で、石黒さんがロープに片足を絡めながら登り、地上で補助する横山さんがタイミングよくロープを引っ張って登りやすくし、2人の呼吸を合わせるのがポイントになるという。 2人が初めて組んだ昨年はけがで出場を断念したが、ことしは県大会で優勝し、全国切符を手にした。石黒さんは「小中高校でずっと先輩後輩の関係なので息はぴったり。練習の成果を出し切る」、横山さんは「いつも通りの登はんができれば」と手応えを口にする。9秒台前半の勝負を制して上位入賞を狙う。
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