野菜高騰に知恵絞る主婦たち
韓国の焼き肉はサニーレタスなどで包んで食べるのが定番だが、このところ庶民的な値段の野菜類まで高騰しており、「肉でサニーレタスを包んで食べる」ことになりかねない事態になった。
農水産物流通公社が20日に発表したところによると、豚バラ肉は500グラム9067ウォン(約667円)で、1年前の9568ウォン(約704円)に比べると値段は下がっているという。しかし、韓国で「サンチュ」と言われるサニーレタスに似た葉物野菜は100グラム2258ウォン(約166円)で、昨年の720ウォン(約53円)に比べ3倍以上も値上がりした。同じ100グラムに換算すると、サンチュの方が豚バラ肉より高い。
高騰する野菜の値段に、節約上手な主婦たちが立ち上がった。町内会やインターネット会員制掲示板などを通じ、できるだけ安く効率的に購入する方法を教え合っている。インターネット会員制掲示板を利用している主婦は、「地元スーパーのズッキーニは毎週1000ウォン(約74円)ずつ値上がりしていて、血圧まで上がりそうだ。テンジャンチゲ(韓国みそ鍋)にいつも入れていたズッキーニの代わりに、ジャガイモとタマネギを薄く切って入れたら、甘みが出て食感もいい」とアドバイスした。農水産物流通公社の基準によるズッキーニの値段は、前年に比べ4倍近く高い1本3324ウォン(約245円)だが、ジャガイモは昨年とほぼ同じ1キロ2320ウォン(約171円)、タマネギは1キロ1840ウォン(約135円)だ。
主婦の節約術は、スーパーの品ぞろえまで変えてしまった。大手スーパーのイーマートは最近、青パプリカの量を30%近く増やした。ピーマンの値段が20-30%上がったため、色や形は似ているが、値段は半額程度の青パプリカを買う主婦が増えたためだ。また、赤サンチュ(150グラム)と同じ値段で約100グラム多く買えるサンチュ盛り合わせセット(チンゲン菜・チコリ・カラシナなど)も50%以上増やし、一日に約3000袋売り上げている。
イーマート関係者は「同じ値段でたくさん買おうという賢い主婦の皆さんのご要望にお応えし、代替野菜の仕入れ量を増やし、セール・イベントを行っている」と話している。
崔宝允(チェ・ボユン)記者