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【社会】

頭頸部がん、コーヒーで予防効果 

2010年9月20日 11時01分

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 コーヒーを多く飲む人は、口やのどにできる頭頸部(とうけいぶ)がんになる危険性が下がることが、愛知県がんセンター研究所(名古屋市千種区)疫学・予防部の尾瀬功研修医らのグループによる疫学調査で分かった。22日に大阪市で開幕する日本癌(がん)学会で発表する。

 グループは、頭頸部がんと食道がんの患者961人と、健常者2883人の生活習慣を調査。コーヒーを飲む量が1日1杯未満の人と1杯の人では、頭頸部がんになる危険性に大差は無かったが、2杯以上になると危険性が低下。3杯以上の人は1杯未満と比べ、危険性は59%にとどまった。

 また、喫煙者同士、飲酒者同士で比較すると、コーヒーを多く飲むと危険性が低下する割合が高かった。

 食道がんでは明らかな予防効果は認められなかった。

 尾瀬研修医は「細胞内の物質が酸化してDNAが傷つくとがんを生み出すといわれている。コーヒーには抗酸化作用があるため、酸化が中和され頭頸部がんを防いでいるのではないか」と話している。

 コーヒーを飲むと大腸がんや肝臓がんにかかりにくくなることが、これまでの疫学調査で報告されている。

(中日新聞)

 

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