最終更新:2010年9月21日(火) 8時22分
IAEA年次総会開幕、イスラエルが焦点
北朝鮮や中東地域の核問題を話し合うIAEA(国際原子力機関)の年次総会が20日、オーストリアのウィーンで開幕しました。
総会の冒頭で天野事務局長はIAEAの査察を拒否し続ける北朝鮮に懸念を示したほか、核兵器の開発疑惑が持たれるイランや事実上の核保有国とされるイスラエルなどの中東諸国に対して2年後に予定される中東非核化会議への参加を呼びかけました。また、日本からは就任したばかりの海江田科学技術担当大臣も出席し、北朝鮮の核問題の解決を訴えました。
「北朝鮮の核問題は依然として東アジア及び国際社会全体の平和と安全に対する深刻な脅威であり、NPT体制への重大な挑戦であります」(海江田万里科学技術担当大臣)
今年の総会では、イスラエルに対し、NPT(核拡散防止条約)への加盟とIAEAの全面的査察を受け入れるよう求める決議を採択するかが焦点となります。決議の採択を目指すアラブ諸国と、中東和平交渉への悪影響を避けるためにも決議を阻止したいアメリカとの間で駆け引きが続いています。(21日05:53)
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