大手ゼネコンが余部鉄橋の実証実験 世界初の大規模実験
2009/11/25 08:02更新
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平成22年度の完成を目指してコンクリート橋への架け替えが進む、JR山陰線・余部鉄橋(兵庫県香美町)の工事で、橋桁(げた)をスムーズに移動させ、トンネルと接続させるための実証実験が24日、清水建設技術研究所(東京都江東区)で行われた。実験は10分の1サイズで、新しいコンクリート橋(高さ約40メートル)の橋桁に使われている鋼材を再現して実施。同社などによるとこのような大がかりな橋梁(きょうりょう)実験は世界初という。
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記事本文の続き 新しいコンクリート橋(全長310メートル)は現在の鉄橋の南側に平行して建設。トンネルに一番近い橋桁(同90メートル)は緩やかなS字形に作られており、完成後は平行移動し、橋桁の中心部の橋脚を少し回転させてトンネルに接続する。同社では巨大で重い橋桁を安全に移動、回転させるため、シミュレーションを行うことにした。
この日、同研究所の実験棟で行われた実証実験には同社やJR西日本の関係者らが参加。摩擦力などを調べるため重量をかける装置(高さ10メートル、幅8メートル)の下に、鋼材(長さ5メートル、50センチ四方)を入れ、圧力をかけながら、本番さながらに水平移動させたり、回転させたりした。
同研究所は「実証実験の結果は想定通りだった。安全に工事が進められるようにしていきたい」としている。
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