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原爆の日の翌日開幕で調整 広島五輪基本計画案

 2020年夏季五輪招致を目指す広島市が今月中にまとめる開催基本計画の原案で、平和の理念を掲げる大会として8月6日の「原爆の日」の翌日に開幕する方向で大会会期を調整していることが20日、関係者の話で分かった。

 五輪の会期は通常、開会式を含めて17日間の日程。6日は世界各国の要人が出席する平和記念式典などに配慮し、翌7日の開幕案が有力。曜日の上でも7日の金曜に開幕すると、閉幕日の23日は日曜となり、過去の五輪の日程とも合致する。

 ただ、スポーツ界からは「原爆の日と同じ日に開会式を行い、世界に平和五輪を訴える意義は大きい」と6日を推す声も出ている。

 計画案は仮設施設を多用した「低コスト開催」をもう一つの柱に据え、広島市は年末までに招致に立候補するかを決定する方針。ことし1月に共催を断念した長崎市ではサッカー1次リーグを行う計画で、被爆都市の連携を維持する。

 広島市の招致検討関係者は今夏、五輪で実施される各競技団体に対して会場案の事前説明を実施した。その説明によると、半径10キロ圏内に可能な限り会場を配置し、16年リオデジャネイロ五輪の開催計画を参考に28競技を39会場で実施。メーン会場の広島広域公園陸上競技場など既存施設を改修し、そのほか大半は仮設で対応する計画という。

(2010年9月21日)
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