草野(手前)のアシストに向かう浅尾=若狭和田海水浴場(撮影・松井愛子)
「ビーチバレーふくいカップグランドスラム第1日」(18日、若狭和田海水浴場)
浅尾美和(24)、草野歩(25)=エスワン=組が駒田順子(31)=ポイント、菅山かおる(31)=WINDS=組に2回戦で1‐2と逆転負けし、敗者復活戦に回った。マッチポイントを3回握りながらの逆転負け。浅尾は「守りに入ってしまった」と反省を口にした。
今季未勝利の浅草ペアが、五輪代表争いでも出遅れの危機を迎えた。日本ビーチバレーボール連盟の瀬戸山正二理事長(45)は、12月に台湾で開催されるロンドン五輪大陸予選1次リーグに出場する日本代表選考基準として「その時期に一番強いチームを出したい。決勝の常連であり、今後1回でも優勝しないと選考材料にならない」と、残り5大会での優勝を義務付けた。
2チームが出場する大陸予選は3次まで行われる。その都度代表ペアは変更可能で、落選しても五輪代表の道が完全に閉ざされるわけではない。だが代表選考争いで代表枠を取ったチームが有利になるだけに、予選出場は大きな意味を持つ。
五輪を目標に結成しながら、低迷を打破できない浅草ペア。浅尾は「また明日。優勝するチャンスはある」と笑顔を作った。
(2010年9月21日)