盲目の米人気歌手スティービー・ワンダーが20日、ジュネーブで同日開幕した世界知的所有権機関(WIPO)年次総会で演説し、視覚障害者が著作権で保護されている本に音声図書や点字などで触れられる機会があまりにも少ないと指摘、加盟国の代表らに「すぐに行動を」と訴えた。
加盟国間では、視覚障害者のための著作権緩和を含めた議論が行われているが、結論には至っていない。ワンダーは、著作権の問題を一括して解決する組織の創設を主張。議論が進まなければ「あなた方ができなかったことを歌にするしかない」と“脅迫”も忘れなかった。(共同)