窃盗容疑の少年、病院から手錠と腰縄外し逃走

　香川県警坂出署は２０日、ミニバイクを盗んだとして窃盗容疑で逮捕した住所不定、無職の少年（１７）が診察を受けていた病院から手錠を外して逃走したと発表した。県警が行方を追っている。

　坂出署によると、少年を２０日正午ごろに逮捕した後、腹痛を訴えたため、署から坂出市立病院（同市）に護送。受診後の午後４時ごろ、トイレに行かせた際、個室内で腰縄と手錠を体と手首からそれぞれ抜き、さらに個室前で見張っていた男性巡査長（３０）の脇を走り抜けて逃走した。

　手錠は巡査長の腰のベルトとひもでつながれており、少年は外した手錠を個室内の配管パイプに固定。巡査長はすぐには追いかけられなかった。

　別の男性巡査長もトイレ前で見張っていたが、少年が長時間出てこないため、外にいる署員を呼びに離れていたという。

　手錠は手首の大きさに応じて掛け方の調整ができ、坂出署は「抜けたということはもともと緩かった可能性があり、原因をしっかり調べたい」としている。

　少年は実際に急性胃腸炎と診断された。

　逮捕容疑は９月１～２日、友人の男子高校生（１７）と共謀し、坂出市内の別の病院でミニバイク１台を盗んだ疑い。同署によると、容疑は認めていた。

（2010年9月21日00時31分  スポーツ報知）

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