夏田昌和本人より、皆様への謝罪文
夏田昌和本人から、皆様への謝罪文を預かりましたので、掲出させて頂きます。
また、文中にもあります通り、当ブログは、今後の検査結果報告を中心に、
判決内容等、本件に関することをお伝えしていくためのものとして設置致しました。
コメント等は記入できない体裁となっておりますので、悪しからずご了承ください。
(管理人)
皆様へ
この度は私の覚せい剤所持及び使用という真に恥ずべき反社会的行為と逮捕というスキャンダルにより、国立音楽大学をはじめとする関係各大学の教職員及び学生の皆様方、サントリー芸術財団をはじめとする関係諸団体、更には作曲家や演奏家など現代音楽に関わる多くの方々や、この分野にご期待を寄せて下さる一般聴衆の皆様方に至るまで、広い範囲にわたって多大なるご迷惑とご心痛、ご心配をおかけしてしまいましたことを、まずは心よりお詫び申し上げます。殊にこれまで私を信頼しつつ真摯に音楽の勉強に励んでいた多くの学生の皆さんを裏切り、失望させてしまったことは真にもって申し訳なく、向学心に燃えた彼ら一人一人の顔を思い浮かべる度に悔恨の涙にくれております。また年度の途中のことですから後任の人事や授業の運営など関係各位には多くのご迷惑をおかけしていることと思います。重ねて深くお詫び申し上げます。
公判前ではありますが、違法薬物の所持と使用について現時点でお話出来る範囲内でご説明致したいと思います。初めて覚せい剤を使用したのは3年ほど前だと思いますが、既に長くなっていた独居生活の寂しさもあって利用した、ある風俗店の女性からの誘いに乗って、安易に手を出してしまったというのが真相です。押収された注射器の数が多かったことで様々な憶測を呼んでいるようですが、これらは使用済みのものを捨てられずに置いてあっただけであり、自分一人のみで使ったものです。そうした経緯は全て警察と検察の取り調べで包み隠さず明らかに致し、公判にむけて作成済みの調書に記されております。一部報道にあったような第三者への譲渡という事実も全く記憶にございませんが、しかし自分で所持、使用していたことは紛れもない事実であり、法律を犯したことに対して言い逃れをする気などは全くございません。使用の状況については、覚え始めた時期はごく限られた機会においてたまに使う程度でしたが、その後、仕事が立て込んで多忙な折に眠気覚ましとして使用したり、またここ一年ほどは年老いた両親の健康状態が目に見えて悪化する中で自分が何も出来ていないという自責の念からくるストレスがたまり、そうした状況からの現実逃避の手段としても使用する様になってしまいました。この間何度も止めようと思い、実際何週間も止めていた時期も何度かあるのですが、結局は完全に断ち切ることが出来ないままここに至ってしまいました。日々の生活における心労などは誰の身にもあることですから、このような結果になってしまいましたのはひとえに私自身の心の弱さと自制心の欠如ゆえであり、一人の人間として心から恥じておりますと共に、とりわけ教育に携わる者としては絶対に許されない行いをしてしまったと、心より深く反省致しております。ただし今回の件はあくまでも私個人と私生活のごく一部に限ったことであり、以前より離婚が成立していた元妻や、周囲の音楽家はもとより、いかなる音楽関係者や学生などへの波及も天地神明に誓って全くございません。
現在保釈されて両親宅にて裁判を待つ身でありますが、今後は薬物依存から脱したという社会的な認知が得られるまで公的な音楽活動は封印し、両親の介護を中心に福祉施設などでのボランティア活動などにも挑戦しながら謹慎する所存でおります。今後薬物に対する不使用の証としては、自ら定期的に検査を受けて、検査結果をこの場で公開していきます。有り難いことに、この様なことを仕出かしてしまいました私を、それでも見捨てずに叱咤激励して下さる音楽家仲間や友人も少なくなく、自分がどれほどかけがえのない友情やご厚情に囲まれてこれまで活動してこれたのかということに、今回改めて気付かされました。今回の件を切っ掛けに自分自身の心と人生を今一度よく見つめ直し、精進を重ねていく所存でおります。
今回、逮捕の時期が「サントリー芸術財団サマーフェスティヴァル2010」や「武生国際音楽祭2010」の直前だったこともあり、とりわけこの2つの催しには取り返しのつかないダメージを与え、大変なご迷惑をおかけしてしまいました。また、やはり私の作品を紹介される予定であった諸団体、新作を委嘱して下さる予定でありました諸団体や演奏家の皆様、更に、これまで携わってきた作曲や演奏の仕事の全てに関係していた皆様にも、本当に申し訳ないことをしてしまいました。お世話になりました皆様方へは少しずつ謝罪の手紙を書いておりますが、まずはこの場をお借りして深くお詫び申し上げたく存じます。
なお勤務先でありました4つの大学は既に解雇が確定し、所属していた作曲家団体も退会済みでありますが、他の関係諸団体につきましても今回の責任をとり、全て除名もしくは退会させていただく所存で手続きを進めております。ご迷惑をおかけした皆様には深くお詫び申し上げます。
最後になりましたが、今回の件で現代芸術音楽分野や、音楽大学教育というものに対してお寄せ下さっておりました社会的な期待をも大きく裏切り、傷つけてしまいましたことも真にもって申し訳なく、深く深くお詫び申し上げたいと思います。しかし現代音楽に携わる方々も、また音楽大学に勤務する先生方も、私が知る限りみな素晴らしい人々ばかりです。今回の事件の責任はあくまで私一人に帰するものであります。どうか、こうした分野全体に関しましては、皆様方の変わらぬご支援とご理解の程を、よろしくお願い申し上げます。
この度は誠に申し訳ございませんでした。
2010年9月20日 夏田昌和
また、文中にもあります通り、当ブログは、今後の検査結果報告を中心に、
判決内容等、本件に関することをお伝えしていくためのものとして設置致しました。
コメント等は記入できない体裁となっておりますので、悪しからずご了承ください。
(管理人)
皆様へ
この度は私の覚せい剤所持及び使用という真に恥ずべき反社会的行為と逮捕というスキャンダルにより、国立音楽大学をはじめとする関係各大学の教職員及び学生の皆様方、サントリー芸術財団をはじめとする関係諸団体、更には作曲家や演奏家など現代音楽に関わる多くの方々や、この分野にご期待を寄せて下さる一般聴衆の皆様方に至るまで、広い範囲にわたって多大なるご迷惑とご心痛、ご心配をおかけしてしまいましたことを、まずは心よりお詫び申し上げます。殊にこれまで私を信頼しつつ真摯に音楽の勉強に励んでいた多くの学生の皆さんを裏切り、失望させてしまったことは真にもって申し訳なく、向学心に燃えた彼ら一人一人の顔を思い浮かべる度に悔恨の涙にくれております。また年度の途中のことですから後任の人事や授業の運営など関係各位には多くのご迷惑をおかけしていることと思います。重ねて深くお詫び申し上げます。
公判前ではありますが、違法薬物の所持と使用について現時点でお話出来る範囲内でご説明致したいと思います。初めて覚せい剤を使用したのは3年ほど前だと思いますが、既に長くなっていた独居生活の寂しさもあって利用した、ある風俗店の女性からの誘いに乗って、安易に手を出してしまったというのが真相です。押収された注射器の数が多かったことで様々な憶測を呼んでいるようですが、これらは使用済みのものを捨てられずに置いてあっただけであり、自分一人のみで使ったものです。そうした経緯は全て警察と検察の取り調べで包み隠さず明らかに致し、公判にむけて作成済みの調書に記されております。一部報道にあったような第三者への譲渡という事実も全く記憶にございませんが、しかし自分で所持、使用していたことは紛れもない事実であり、法律を犯したことに対して言い逃れをする気などは全くございません。使用の状況については、覚え始めた時期はごく限られた機会においてたまに使う程度でしたが、その後、仕事が立て込んで多忙な折に眠気覚ましとして使用したり、またここ一年ほどは年老いた両親の健康状態が目に見えて悪化する中で自分が何も出来ていないという自責の念からくるストレスがたまり、そうした状況からの現実逃避の手段としても使用する様になってしまいました。この間何度も止めようと思い、実際何週間も止めていた時期も何度かあるのですが、結局は完全に断ち切ることが出来ないままここに至ってしまいました。日々の生活における心労などは誰の身にもあることですから、このような結果になってしまいましたのはひとえに私自身の心の弱さと自制心の欠如ゆえであり、一人の人間として心から恥じておりますと共に、とりわけ教育に携わる者としては絶対に許されない行いをしてしまったと、心より深く反省致しております。ただし今回の件はあくまでも私個人と私生活のごく一部に限ったことであり、以前より離婚が成立していた元妻や、周囲の音楽家はもとより、いかなる音楽関係者や学生などへの波及も天地神明に誓って全くございません。
現在保釈されて両親宅にて裁判を待つ身でありますが、今後は薬物依存から脱したという社会的な認知が得られるまで公的な音楽活動は封印し、両親の介護を中心に福祉施設などでのボランティア活動などにも挑戦しながら謹慎する所存でおります。今後薬物に対する不使用の証としては、自ら定期的に検査を受けて、検査結果をこの場で公開していきます。有り難いことに、この様なことを仕出かしてしまいました私を、それでも見捨てずに叱咤激励して下さる音楽家仲間や友人も少なくなく、自分がどれほどかけがえのない友情やご厚情に囲まれてこれまで活動してこれたのかということに、今回改めて気付かされました。今回の件を切っ掛けに自分自身の心と人生を今一度よく見つめ直し、精進を重ねていく所存でおります。
今回、逮捕の時期が「サントリー芸術財団サマーフェスティヴァル2010」や「武生国際音楽祭2010」の直前だったこともあり、とりわけこの2つの催しには取り返しのつかないダメージを与え、大変なご迷惑をおかけしてしまいました。また、やはり私の作品を紹介される予定であった諸団体、新作を委嘱して下さる予定でありました諸団体や演奏家の皆様、更に、これまで携わってきた作曲や演奏の仕事の全てに関係していた皆様にも、本当に申し訳ないことをしてしまいました。お世話になりました皆様方へは少しずつ謝罪の手紙を書いておりますが、まずはこの場をお借りして深くお詫び申し上げたく存じます。
なお勤務先でありました4つの大学は既に解雇が確定し、所属していた作曲家団体も退会済みでありますが、他の関係諸団体につきましても今回の責任をとり、全て除名もしくは退会させていただく所存で手続きを進めております。ご迷惑をおかけした皆様には深くお詫び申し上げます。
最後になりましたが、今回の件で現代芸術音楽分野や、音楽大学教育というものに対してお寄せ下さっておりました社会的な期待をも大きく裏切り、傷つけてしまいましたことも真にもって申し訳なく、深く深くお詫び申し上げたいと思います。しかし現代音楽に携わる方々も、また音楽大学に勤務する先生方も、私が知る限りみな素晴らしい人々ばかりです。今回の事件の責任はあくまで私一人に帰するものであります。どうか、こうした分野全体に関しましては、皆様方の変わらぬご支援とご理解の程を、よろしくお願い申し上げます。
この度は誠に申し訳ございませんでした。
2010年9月20日 夏田昌和