内山、Ｖ２で円高で目減りしたファイトマネー取り返す！…ダブル世界戦

ポーズをとる内山高志（左）とロイ・ムクリス

　◆報知新聞社後援　プロボクシングダブル世界戦（２０日、埼玉・さいたまコミュニティアリーナ）　ＷＢＡ世界スーパーフェザー級王者・内山高志（３０）＝ワタナベ＝が「円高ニンジン作戦」でＶ２へひた走る。１８日、都内でダブル世界戦の予備検診が行われた。１５年ぶりの円高水準が王者にも直撃。渡辺均会長（６０）は「円高でファイトマネーが目減りした。防衛成功なら上乗せする」と１万ドル（約８５万円）の追加を用意していることを明かした。

　ファイトマネーはドル建ての契約だが、ドル相場は５月のＶ１時の１ドル＝９１円台から現在は８５円台へと円高が加速。今回のファイトマネーは非公開ながら「５０万円以上は損している」（渡辺会長）ため、円高差損分の穴埋めと奮起を促す意味合いを込め、同会長は奮発することを約束した。

　内山は「どこまで円高が進むんだろう、と内心ヒヤヒヤしていた。会長の計らいは助かります」と表情を崩した。予備検診では懸垂トレなどの肉体改造の成果が出て、５月よりも胸囲が６センチ増の９８センチに大幅アップ。「夏頃からＴシャツがきつくなったが、これほどとは…」と手応え。「状態はいい。今すぐリングに上がりたい」と決戦を待ちわびている

予備検診では板チョコのように割れた腹筋を披露した河野公平

　◆毎日５００回以上！！河野は“板チョコ腹筋”披露　ＷＢＣ世界スーパーフライ級王座決定戦に臨む同級１位・河野公平（２９）＝ワタナベ＝が肉体改造の成果を披露する。予備検診では板チョコのように割れた腹筋を披露。「２年前の世界戦の時より、しっかりしてがっちりしてきた」と誇らしげだった。４月から同門の内山も師事する土居フィジカルトレーナーの下でトレーニングを始め、腹筋は欠かしたことがなかった。１日に最低でも５００回、多いときは１０００回。「腹に力が入るとパンチにも力が入るので楽しみ」と本番を待ち遠しそうにしていた。