白鵬　難なく５５連勝…秋場所８日目

すくい投げで旭天鵬（右）を下し５５連勝の白鵬

　◆大相撲秋場所８日目　○白鵬（すくい投げ）旭天鵬●（１９日・両国国技館）　横綱・白鵬は西前頭３枚目の旭天鵬を破り、５５連勝とした。中日を終えて全勝は白鵬と大関・琴欧洲の２人だけとなった。

　危なげなかった。白鵬は旭天鵬とがっぷり四つに組むと、最後は左ですくって土俵にたたきつけた。難なく５５連勝。初日からの８連勝は自身１５度目で、１５日制が定着した１９４９年５月場所以降では初代・若乃花、輪島を抜いて単独５位に立った。「今日は勝ち越しか。そういえばそうだね」と余裕の表情だった。

　７日目に千代の富士の記録を抜き、育ての親の熊ケ谷親方（元幕内・竹葉山）に、お礼代わりに懸賞袋を１つ渡したという。０４年の九州場所で朝青龍に勝ち、初金星を挙げて以来の出来事に、同親方は「その時も額に入れたけど、今回も額に入れて隣に置くよ」と目を細めた。

　双葉山の６９連勝に向けては「６５、６６連勝くらいになったらわからないけど、今日はいつも通りという感じ」と白鵬。伝説の記録へ、一つずつ白星を積み重ねていく。