2007年03月05日

吉野家牛丼から骨 「フライドチキン並み」3本にも、店長「今日は骨多い」と平然

2004年2月以来、BSE問題で牛丼が食べられない時期が続いていた吉野家は、 2006年12月から販売を再開。そんな中、東京都足立区の吉野家で買った牛丼にケンタッキーフライドチキン並の骨が3本も含まれていたことが分かった。食べたのは中学生。危険部位の混入が気になった父親が店に骨を持って尋ねると、平身低頭な対応どころか「いやぁー大丈夫ですよ」「お金を返せばいいのか」と馬鹿にされた。「骨混入事件」以来、この家族は何が入っているかわからない吉野家の牛丼は、買うのをやめた。

“吉野家のBSE丼”と言われるリスク
韓国は昨年10月の米国産牛肉の輸入解禁に際し、条件として、BSEのリスクが高い骨の混入を全面的に禁止。X線異物検知器にかけて全量チェックし、1センチ×6ミリの小さな骨が1個見つかったことを理由に、第一回目の輸入8.9トンの全てを廃棄または米国へ差し戻し処分としたほどだ。

つまり、米国産牛肉のみを使う「吉野家の牛丼」から骨が出たら、韓国なら一発アウトとなるほどの大問題であり、単に日本の基準が甘いだけで、実際には“吉野家のBSE丼”と疑われても仕方がない一大事なのである。この重大な事態に際し、吉野家は、どう対応したのか。

「ほんとうに唖然としましたよ。あれ以来、わが家では吉野家さんの牛丼を買わなくなりました」 
怒るというよりあきれているのは、東京都足立区在住の小林信一さん(仮名)である。いったい何があったのか聞いてみた。 

(中略)
骨が混入していた今回の件は、再開からまもない時期のことだった。
妻とは電話でこんなやりとりをしました。

「いま問題になっているし、一応店に骨を見せるか、注意したほうがいいんじゃないかしら」

−−骨っていってもたいしたことないんじゃないか。

「それが、けっこう大きな骨が3〜4本もあるのよ」

さすがにそれには驚きました。あとで現物を私も見ましたが、細い骨とはいえ、厚みにしても2〜3ミリはあったんじゃないでしょうか。

息子が、「食べたら口のなかでガリっとした」と言うんです。

こういう電話を受けたので、「いま仕事やってるけど、10分後くらいに吉野家の前で会おう。現物も持って来い」と私は息子に伝えました。

「牛丼がケンタッキーフライドチキンみたいだった」と息子
 喫茶店で小林さんと私が、ここまで話したとき、長男の隆史君がやって来た。運動部に所属する育ち盛り。「腹いっぱい食べられて美味しい牛丼が大好きだ」と言う。さっそく話を聞いた。

−−最初に食べたとき、どんな感じだった?


吉野家の牛丼に混入されていた骨。けっこう大きく、「ケンタッキーフライドチキンのような感じだった」という。

 「噛んでいたら、口の中でガリっとしたので見てみると骨だったんです。でもそんなの気にしないで骨を取り出してまた食べ始めました。すると、また骨が見つかりました。ケンタッキー(フライドチキン)みたいな感じで、肉に骨がくっついていました」

−−それは何本?

「けっこうありました。3本くらいだったな。1本は口の中で砕けてしまいました」

隆史君はこう証言した。

骨が多いとわかっていながら・・・
再び父親の信一さんの話を聞こう。

骨が入っていたという電話を受けてから、息子がティッシュに包んだ骨を持ってきたので、私がお店に行きました。男性の店長がいましたので、問題の骨と肉を見せて「口の中に入れて噛んでしまったけれど、大丈夫なんですか?」と聞いたんですよ。

危険部位が混入したというニュースを聞いていましたからね。

吉野屋の店長が真っ先に言った言葉は「今日は骨が多いんで、これから本社にクレームをつけようとしていたところなんです。すいません。お客さん」

店長は骨がたくさん入っていることを認めて謝ったんですよ。でも、それを聞いて気分的に悪くなって、「じゃ、わかっていて骨を入れたままにしてたんですか?」と私は店長に問いかけました。

本来なら、「どうも申し訳ありませんでした。すぐに新しいものと取り替えますので少しお待ちください」という対応ですべて終わりのはずだと思います。

ところが、その店長は「もう火を止めてしまったので牛丼はないんです」と言うじゃないですか。

確かに3時で牛丼は終わりとなっていました。しかし私が店を訪ねたのは3時を少し回ったばかりですよ。
「全然、大丈夫ですよ」と小馬鹿にした対応

店長は「本社に電話して対応を仰ぎますんで、話してください」と言って、店からこの地域を統括している管理部門に電話を入れました。店の奥で電話していたので、最初の会話の詳しい内容はわかりません。

そのときにお客のクレームカードというか「ご意見をお聞かせください」というようなシートに私は書き込みました。

電話に出たのは、この地域を統括する営業本部のような部署のAさんという方で、こんなやりとりをしました。
 
−−どういうことなんですか?

A氏「牛丼は3時で終わりなんで、明日取りに来てもらえますか?」

−−そういう問題じゃないでしょ。まず先に申し訳なかったとか、骨が入っていた原因を話すとか。骨の部分がどういうものなのか、話すべきじゃないんですか?

A氏「いやぁー大丈夫ですよ、全然・・・

my news japan 2007.3.2 より転載
 
関連記事: 米国産牛肉で「米国を信じるだけ」の日本、「骨厳禁、独自検証」の韓国


危険部位や指定外部位の混入を繰り返されながらも、米国側が作った書類を信じ続けるしかない日本。骨抜き肉のみの輸入にこだわり、独自の安全性検証も行って事実上の輸入停止状態が続く、焼肉の本場・韓国。昨秋からの両国の対応で、米国産牛肉の輸入を巡る両国の対応は対照的だ。日本では昨年11月に違反が発覚した米国工場の肉は、その1箱が廃棄になっただけで、違反発覚前のものも含め今でも国内で流通している。現状の仕組みで消費者の安全が守られるとは言いがたい・・・
http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=616

タグ:狂牛病
posted by いんきょ at 09:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 食品・薬・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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