2010年9月20日6時36分
【ストックホルム=橋本聡】スウェーデン総選挙(比例代表制、定数349)は19日投開票され、国営放送によると、ラインフェルト首相が率いる中道右派の4党連合が172議席を占めて、勝利した。「反移民」をかかげて台風の目になった右翼政党は20議席をとり、初の国政進出をはたした。
この右翼政党はスウェーデン民主党。イスラムへの反感を隠さない。欧州で広がる「不寛容」が、人権を大切にする北欧にまで及んでいることを際立たせた。
ラインフェルト首相は今後、経済の好調を背景に「高福祉高負担」システムを保ちつつ、減税や規制緩和をすすめる。しかし過半数を確保できず、少数政権となって苦しい国会運営を迫られそうだ。選挙終盤、「右翼とは手を結ばない」と述べていた。
スウェーデンは人道主義や労働力確保のため、移民や難民に門戸を広く開いている。だが近年、治安悪化や移民への福祉コストを疑問視する空気が強まっていた。そうした不満の受け皿に右翼政党がなったとみられる。
一方、社会民主労働党を軸とする中道左派の3党連合は、貧富の格差是正などを訴え、前回2006年の選挙以来4年ぶりの政権奪回をねらった。だが、157議席と及ばなかった。