六甲山で“イノシシ警報”登山客襲われ、けが多発
阪神間に広がる六甲山(標高931メートル)で、ハイキング客がイノシシに襲われてけがをし、リュックサックの中の食べ物を奪われるケースが相次いでいる。もともと“六甲山名物の一つ”といわれるほどイノシシの出没は多く、神戸市では餌付けを禁止する「イノシシ条例」も作っているが、今秋のけが人が出る危険な事態に関係者は頭を悩ませている。東灘署によると、18日午後0時半ごろ、山中の「風吹岩」(同市東灘区)から約300メートル付近で女性(30)が座って休憩中、「ドン」と後ろから襲われた。女性は右手中指をかまれ軽傷。イノシシはリュックのおにぎりとサンドイッチ、パンをその場で食べてしまったという。また、同日昼前にも、風吹岩周辺で女性(79)がリュックを奪われ、さらに今月中旬にも女性2人が軽傷を負っている。
[ 2010年9月20日付 ]
PR