リーの恋愛タイプ測定テスト

ルダス・プラグマ・ストーゲイ・アガペ・エロス・マニアのどの傾向が強いか調べる。

解説をとばす

カナダの心理学者リーの理論では恋愛をいくつかの類型(タイプ)に分け、それらを環状に位置づけています(図1)。赤や紫などの色を環状に並べて、補色の関係を表した図を色相環といいますが、リーは自身の理論をこの色相環になぞらえています。つまり、図1に示すような恋愛の型は色で言えば赤や黄色などの原色にあたりますが、現実の恋愛はいくつかの型の混合、色で言えば混色にあたるという考え方です。このようにリーの理論は色相環をモデルにしていますので、恋愛の色彩理論と呼ばれることがあります。

「恋ごころの科学」著:松井 豊より抜粋

図1.Leeの恋愛関係の類似論

色彩理論からみる相性

色彩理論では、類型同士の位置関係も重要な意味をもっています。図1をご覧ください。ルダスアガペプラグマエロスストーゲイマニアはそれぞれ向かい合わせに位置しています。リーによれば、これらの組合わせの恋愛類型は互いに相手の恋愛を理解できません。このように、リーの色彩理論は恋愛の相性も予測できるという特徴をもっています。

ルダスアガペ
恋愛をゲームと考えるルダス型にとっては、奉仕的なアガペ型の恋人はうっとうしく重荷に感じるでしょうし、つきあっても楽しくは感じられないでしょう。献身こそ愛の本質と考えるアガペ型にとっては、恋愛をゲームとして弄ぶ人は許せないでしょう。
プラグマエロス
恋愛を道具に使うプラグマ型と恋愛至上主義のエロス型も、お互いに理解しえなと思われます。
ストーゲイマニア
穏やかなストーゲイ型と激烈なマニア型も、お互いに理解しえなと思われます。

「恋ごころの科学」著:松井 豊より抜粋

リーの恋愛タイプ測定テスト

まず、「恋人や好きな人、もしくは、家族以外であなたにとってもっとも親しい異性」を思い浮かべてください。

その人に対するあなたの気持ちや行動についてうかがいます。「彼(彼女)」のところに「その人」を当てはめて、以下の文章にお答えください。

1……よく当てはまる 2……少し当てはまる 3……どちらともいえない
4……あまり当てはまらない 5……まったく当てはまらない

Q1 私たちは会うとすぐにお互いひかれあった。  
Q2 私たちの友情がいつ愛に変わったのか、はっきりとは言えない。  
Q3 彼(彼女)に対してどう関わっているかについて少し曖昧にしておこうと気をつけている。  
Q4 彼(彼女)が苦しむくらいなら私自身が苦しんだほうがましだ。  
Q5 私たちは外見的にうまく釣り合っている。  
Q6 私自身の幸福よりも、彼(彼女)の幸福が優先しないと私は幸福にはなれない。  
Q7 彼(彼女)が気にかけてくれないときは、すっかり気がめいってしまう。  
Q8 私たちの友情は、時間をかけて次第に愛へと変わった。  
Q9 彼(彼女)の望みをかなえるためなら、私自身の望みはいつでも喜んで犠牲にできる。  
Q10 彼(彼女)が誰か他の人と付き合っているのではないかと疑うと落ち着いてられない。  
Q11 私たちはお互いが結びついていると感じる。  
Q12 私たちはかなり早く、感情的にのめり込んでしまった。  
Q13 彼(彼女)との友情を大切にしたい。  
Q14 彼(彼女)が私に頼りすぎるときは、少し身を引きたくなる。  
Q15 気がつくといつも彼(彼女)のことを考えている。  
Q16 私たちはお互いに本当に理解しあっている。  
Q17 彼(彼女)に必要以上に期待を持たせたり、私との恋に夢中になり過ぎないように気をつけている。  
Q18 彼(彼女)が私以外の異性と楽しそうにしていると気になって仕方がない。  
Q19 私が必要だと感じたときだけ彼(彼女)にそばにいてほしいと思う。  
Q20 彼(彼女)と一緒ならどんな貧乏な暮らしでも平気である。  
Q21 彼(彼女)は私だけのものであって欲しい。  
Q22 彼(彼女)とはあまり深入りせず、すっきりした関係でありたい。  
Q23 彼(彼女)のためなら死ぬ事さえもおそれない。  
Q24 彼(彼女)には、いつも私のことだけを考えていてほしい。  
Q25 彼(彼女)と一緒にいると、私たちが本当に愛し合っている事を実感する。  
Q26 彼(彼女)とは定期的に会うよりも、気が向いたときにだけ会っている。  
Q27 彼(彼女)のためなら、できないこともできるようにしてみせる。  
Q28 彼(彼女)とケンカをすると、不安や心配でやつれてしまう。  
Q29 彼(彼女)からの愛情が、ほんのわずかでも欠けていると感じたときには悩み苦しむ。  
Q30 彼(彼女)との交際が終わっても、友人でいたいと思う。  
Q31 彼(彼女)とは、友人関係から自然に恋人関係へと発展した(させたい)。  
Q32 彼(彼女)のことを思うと、強い感情が突き上げてどうしようもなくなる。  
Q33 どんなにつらくても、彼(彼女)にはいつもやさしくしてあげたい。  
Q34 たとえ彼(彼女)からまったく愛されなくても、彼(彼女)を愛していたい。  
Q35 私たちはお互い出会うためにこの世に生まれてきたような気がする。  
Q36 私たちの愛を大切にしたいと気を使っている。  
Q37 長い友人付き合いを経て恋人同士になった。  
Q38 彼(彼女)といると甘く優しい雰囲気になる。  
Q39 あれこれ干渉されると別れたくなる。  
Q40 彼(彼女)のためならどんなことでも我慢できる。  

次に、あなたの異性観や恋愛に関する経験についてうかがいます。

以下の文章を読み、あなたに当てはまるものをお答えください。

1……よく当てはまる 2……少し当てはまる 3……どちらともいえない
4……あまり当てはまらない 5……まったく当てはまらない

Q41 交際相手と深く関わる前に、深く関わったあと相手がどんな変化を見せるだろうかとよく考える。  
Q42 恋人を選ぶ前に、自分の人生を慎重に計画しようとする。  
Q43 恋人を選ぶときには、その人が私の家族にどう受け入れられるかを一番に考える。  
Q44 特定の交際相手を決めたくないと思う。  
Q45 恋人を選ぶのに重要な要素は、その人がよい親になるかどうかだ。  
Q46 恋人を選ぶときには、その人が私の経歴にどう影響するかも考える。  
Q47 恋人を選ぶときには、その人は将来性があるだろうかと考えてみる。  
Q48 最良の愛は、良い友情の中から育つ。  
Q49 恋人を選ぶときには、その人の学歴や育ち(家柄)が私と釣り合ってるかどうかを考える。  
Q50 恋人を選ぶときには、その人に経済力があるかどうかを考える。  
Q51 恋人を選ぶときには、その人との付き合いは私の格(レベル)を下げないかと考える。  
Q52 交際相手から頼られすぎたりベタベタされるのが嫌である。  
Q53 これまでもっとも満足した恋愛関係は、よい友情から発展してきた。  
結果※数値が大きいほうが、そのパターンの傾向が強いことを示します(max:37(ストーゲイ:33),min:1)
恋愛のパターンとその傾向 結果 日本人の平均
ルダス(Ludus)型の恋愛〜遊びの愛〜
恋愛をゲームと捉え、楽しむことを大切に考える恋愛です。この型の人は交際相手に執着しませんので、嫉妬や独占欲を示すことはありません。複数の相手とも交際することができます。いずれの相手とも距離をとってつきあいますので、自分のプライバシーに踏み込まれることを好みません。遊びの情報をたくさんもち、恋人と一緒にいるときは相手とともに積極的に楽しもうとします。快楽志向が高く、複数の人との恋愛を楽しんだりする傾向が強いです。恋愛に溺れることがなく、ある意味クールな恋愛をします。

「恋ごころの科学」著:松井 豊より抜粋
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  男性:16.71
女性:18.34
プラグマ(Pragma)型の恋愛〜実利的な愛〜
恋愛を地位の上昇などの恋愛以外の目的を達成するための手段として考えている恋愛です。社会的に高い地位に就きたいとか、よい家庭をもちたいとか、さまざまな目的にそって、恋愛相手を選ぼうとする型です。この型の人は、相手を選択する際に社会的地位の釣り合いなど、いろいろな基準を立て、その基準にあう人を選びます。冷静な恋愛をする傾向が強く、日本人女性に多いタイプです。相手の収入や、社会的地位で選ぶ人が多いようです。

「恋ごころの科学」著:松井 豊より抜粋
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  男性:13.27
女性:16.91
ストーゲイ(Storge)型の恋愛〜友情的な愛〜
長い時間をかけて、知らず知らずのうちに愛が育まれるタイプです。多くの場合、自分たちも恋愛をしていることに気づかないまま時がたち、気がつくと「結婚するならばこの人しかいない」と思いあたるような恋愛です。友情や仲間意識に近い感情をもっていますので、激しい嫉妬や不安などは感じません。人生の目標は結婚してよい家庭をもつことで、長い間離れて暮らしていても、なんの問題も感じない関係です。女性に多いタイプで、相手と友達のように愛を育んでいく傾向が強いです。ただ、相手と「友達」のようになってしまうので、いまいち盛り上がりに欠ける恋愛をする人が多いようです。相手が物足りなくなってしまうかもしれません。

「恋ごころの科学」著:松井 豊より抜粋
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  男性:17.94
女性:18.30
アガペ(Agape)型の恋愛〜愛他的な愛〜
相手の利益だけを考え、相手のために自分自身を犠牲にすることもいとわない愛です。嫉妬をしないで相手のために気をつかい、自分のすることに見返りを求めません。お返しに自分を愛してくれることさえも、求めない恋愛です。盲目的で、献身的な愛情を持つ傾向が強いです。相手にトコトン尽くしてしまうような人はまさにこのタイプです。男性のほうがこのタイプは多いようです。

「恋ごころの科学」著:松井 豊より抜粋
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  男性:19.30
女性:17.65
エロス(Eros)型の恋愛〜美への愛〜
恋人の外見に強烈に反応を起こす恋愛です。きわめて強い人目惚れを起こします。胸がときめき、張り裂けそうな感じになるそうです。恋人の中に自分の理想の外見を見つけ出し、相手の外見の美しさを褒め称え、人にも話します。恋愛を至上のものと考えていて、ロマンチックな考えや行動をとります。恋人のために詩を書いたり、歌を作ったりします。相手の外見に非常にこだわる傾向が強いです。ロマンティストな人が多く、外見にこだわってしまうために、恋愛が長続きしない人が多いようです。

「恋ごころの科学」著:松井 豊より抜粋
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  男性:18.16
女性:17.12
マニア(Mania)型の恋愛〜熱狂的な愛〜
激しい感情をもつことを特徴とします。独占欲が強く、憑執、悲哀などの激しい感情をもちます。強迫的で、嫉妬深く、熱中し、愛されていることを繰り返し確かめたがります。相手が他の異性の話をするだけで、嫉妬心に駆られ、相手の誠実さに疑いをもったりします。不安が起こると、食欲が落ちたり、腹痛を起こしたり、いろいろな身体的症状が現れることもあります。日本の青年男女に最も多いパターンで、恋愛にのめり込む傾向が強いです。独占欲も強く、自分の愛を相手に拒絶されることをとくに恐がる人です。愛を拒絶されると、ご飯が食べられなくなったり、お腹が痛くなったり、熱が出たりということがあります。

「恋ごころの科学」著:松井 豊より抜粋
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  男性:20.22
女性:19.36