「乳がんをなくす ほほえみ基金」は、財団法人日本対がん協会が、乳がん征圧のために設けた基金です。多くの企業・個人の皆様からお寄せいただきました寄付で成り立っています。ご協力・ご支援をお願い申し上げます。 |
乳がんの早期発見には、専用のX線検査装置である「マンモグラフィ(乳房X線撮影)」が効果的です。マンモグラフィによる検診は2000年(平成12年)から、がん検診に関する国の指針に加わりました。しかし、検診車はまだ不足しています。より高性能な機器の開発も相次いでいます。ほほえみ基金は、マンモグラフィなど乳がんの検診機器の整備・拡充に重点的に使いたいと考えています。 |
ほほえみ基金の使途は、外部の有識者の方々にお願いしています運営委員会の意見に基づいて決めています。乳がん検診機器の整備に加えて、患者・治癒者のグループの活動支援、広報活動、がん相談、検診技術者の研修など、乳がん征圧に向けて幅広く使っております。 |
09年度も皆様からお寄せいただきましたご寄付で、さまざまな乳がん征圧事業を行うことができました。ご協力ありがとうございました。おかげさまでピンクリボン運動はますます広がりを見せ、また、今年度も政府の補正予算で乳がんと子宮頸がんの検診一部無料化が実施されるなど、乳がん征圧に向けた動きが活発になっています。日本対がん協会も乳がん征圧のためにより一層尽力する所存です。これからも変わらぬご支援・ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 09年度も日本対がん協会グループ道府県団体に対する乳がん検診機器の購入や、乳がんの啓発イベントへの助成を行いました。助成内容は、超音波診断装置4台、マンモグラフィ検診関係機器12件、各団体が開催したピンクリボンイベントなどになります。 |
09年度新規事業 |
乳房超音波講習会 |
超音波診断装置による乳がん検診(エコー)の有効性の研究が最終年へと進むにつれ検診現場からニーズが高くなってきた乳房超音波講習会を開催しました。48人の技師が参加し技術の底上げを図りました。 |
継続事業 |
1.啓発事業
2.乳がん専門家の育成
3.乳がん患者・啓発団体の育成・支援
5.患者支援事業 |
10年度新規事業計画 |
10年度はこれまでの啓発活動を実際に検診受診率向上に結び付けるため「乳がん検診受診率向上キャンペーン」を展開していきます。公共広告での女性特有のがん検診のテレビCMによる受診勧奨、日本対がん協会独自の乳がん検診(マンモグラフィ)無料クーポンを発行し、乳がんのイベントなどで配布をし、このクーポンをきっかけとして検診未受診の40歳以上の方への定期検診の受診を促進していきたいと思っております。 |
● | 09年度ほほえみ基金 寄付金総額 91,648,673円 |
ほほえみ基金事業 | 支出金額 |
○乳がん早期発見のための啓発に ・啓発グッズ制作(ピンクリボンバッヂ、リストバンド、小冊子、DVD、募金箱、貸出用触診モデル制作など)・乳がんシンポジウム・乳がんセミナー、ピンクリボン活動 |
9,636,309 |
○乳がん専門家育成のために ・マンモグラフィ撮影技術講習会、乳房超音波講習会、リンパ浮腫指導者養成講座 |
6,211,620 |
○患者支援のために ・乳がん患者のための美容セミナー・乳がん無料電話相談ウィーク・乳がん無料相談回数増(通年) |
670,475 |
○患者団体・啓発団体の育成・支援、地域活動活性化のために ・乳がん患者団体・啓発団体を対象に、組織活動支援セミナー、地域イベントへの助成 |
9,202,097 |
○乳がん検診機器購入・乳がん啓発イベントに補助 ・超音波診断機、マンモグラフィ検診関係機器、ピンクリボンイベントなどへの助成 |
15,487,960 |
○運営管理費
・アドバイザリーグループの活動、組織運営 |
256,388 |
09年事業支出合計 | 41,464,344 |
● ご協力ありがとうございました |
マンモグラフィ撮影技術講習会 |
ほほえみ基金の助成で |