2008年01月
2008年01月30日
「つなぎ」という奇襲
暫定税率の期限は3月末に迫っています。これを延長する法案が3月いっぱいで成立しない場合、4月からガソリン価格はおよそ25円安くなります。しかし、その後政府与党によってこの暫定税率が復活した場合、国民の皆さんは、一度下がったガソリン価格について値上がりしたと実感します。それが自公与党が法律を通したためとなると、自公は国民の怒りをかう事になります。これを自公与党は「国民生活の混乱」と表現しています。その国民の怒りを回避するために、国民の皆さんにひとたびでも「ガソリン値下げ」という甘い蜜を吸わせないようにするために、暫定税率を一時延長する法案を出しました。これが「つなぎ法案」です。
写真は、今日10時から行われた民主党の両院議員総会の様子です。左端のマイクの前に立っているのが「このような暴挙を許してはならない!」と言っている小沢代表です。
このようなときこそ冷静でありたいと思いますが、私たちは、車が無ければどこにも行けなくなってしまった地方の人たちをガソリンの高騰が直撃していると実感しています。だから暫定税率と言う元々臨時的措置だった税金をなくして、ガソリンを値下げする事が大事だと考えています。
暫定税率の引き下げに反対の人は、道路財源のパイが小さくなるから困るのだと思いますが、そう言っている人たちは、建設業者や自治体だけです。つまり、道路行政の中で生きてきた人たちです。その人たちが暫定税率を延長して道路財源を確保するのは、地方のためだと言うのですが、それは「自分達のためなんだ」と正直に言い換えるべきです。
今、つなぎ法案について、自公が取り下げる方針を決めたというニュースが入ってきました。衆議院の河野議長の斡旋を受け入れた結果のようですが、暫定税率について年度内に一定の結論を得ることで同意が得られれば、、という案を受け入れての事です。真摯な議論はこれからのことになります。
いいわけないよ!介護保険制度
例えば、ホームヘルプサービスについて、月額定額制になったため、サービス時間が削減され家族がいる場合に生活支援が受けられないなどの問題があります。実際に高齢で要介護の母親がいる独身サラリーマンの男性は、勤めから帰ってきてから調理
、洗濯などをしなければならず、イライラが募って虐待の一歩手前の状態になっているという事例が報告されています。
また、高齢者の一人暮らしの家で、ねずみが台所、仏壇に出没していても、ねずみを駆除したり、生活習慣の改善の工夫をすることまでは、サービス内容に反映されていないという点も問題だということでした。
介護職員の報酬が低すぎるということもあります。福祉系大学の卒業生のうち介護施設に勤める人は2割しかいないということも初めて知りました。待遇の悪さが人材を寄せ付けないという結果になってしまっているようです。
介護保険制度は、来年見直しが行われる事になっていますが、介護保険制度の本旨が改正によってねじ曲げられているように思います。介護家族の実態を調査することも大事です。その上で、介護保険制度を、利用者が納得できる血の通った制度にしていかなければなりません。
2008年01月27日
暫定税率
集会など実行しやすいし、そこをマスコミも報道するという構図なのかもしれませんね。
2008年01月20日
駆け巡る日々
大阪府知事選挙が気になってのことです。知事選には、テレビなどで「日本は核武装をすべきだ」と発言したり、日本人男性の中国への売春ツアーについて「あれは中国へのODAだ」などと言っている、人権感覚もなく、平和についての考え方も強者の論理しかもっていない危険な人物が立候補しています。大阪府民のみなさんには、ここは「おもろかったらええやん」ではなく「この人はいやや」という感覚で選んでほしいと思って『核武装論知事を誕生させない会』の呼びかけ人として行ってきました
。同じ呼びかけ人の衆議院議員・近藤昭一さん、前衆議院議員の稲見哲男さんのほかの参加者は12人ほどという小さな集会でしたが、日本の戦後補償の問題に取り組んでいる方や、差別問題と取り組んでいる方、組合の方など、少数でもいろいろな運動体をバックにしている方々で、ここから、この会の考え方を広げてもらえるのではないかと期待できる人ばかりで、それなりに意味のある会になったのではないかと思っています。そして今日20日は、難民の方々を支援しているグループ主催の『難民と語ろう新春の集い』に出席してから仙台に来ました。
このブログについては『もっと頻繁に更新すべき」と思っている方々が多い事を知っています。盛岡で学生生活をおくっている甥から妻を通して言われたこともありますし、ひょいと出合った方から「ブログ見てますよ、毎日書いてください」と言われたり、秘書さんから『そろそろ、ブログを、、、」と言われたりします。わかっているのです。江田議長のように、私などよりはるかに忙しいのに、毎日書いている人もいらっしゃるのですから言い訳は効かないのですが、出来るだけ書くようにします。しかし、更新の無いときは、動き回っているのだと思ってください。気にしながら動いているのです。
2008年01月10日
参議院の結論
きのう夜、仙台で倫理法人会の賀詞交換会に出ていると、同僚の中村哲治議員から電話でした。明日の国対役員会は絶対出てください、という連絡でした。何か急な変更でもあるかなと思って出た今朝の会議は、新給油法については、参議院としての意思を示すべく、採決をするという方針で行きたいという話しでした。きのうの雰囲気は、採決をせずに継続審議、とする方向だったのですが、こういう方向に変わったことは歓迎したいと思います。去年の夏の参議院選挙で示された国民の皆さんの判断で、参議院は民主党が第一党になっているのですから、国の外交防衛上大事な案件について参議院の意志を示すのは当然の事です。参議院での新給油法を否決という意思が示されれば、それが国民の皆さんの直近の思いを反映したことになります。それでも新給油法を衆議院の多数で成立させるということであるなら、国民の皆さんの意思と違うところで政治が行われたということになります。政治は国民の皆さんの思いが十分に反映されたものでなければなりません。それが行われない政治は、あるべき国家の統治作用から離れたものと断ぜざるを得ません。福田・自民党がやろうとしている事は間違っています。
2008年01月04日
大丈夫ですか?日本のテレビ
そこで思い出すのは、正月のテレビ番組です。今年が2008年だから大食いタレントが2008貫のすしを食えるかどうか挑戦する。周りでは、それを面白おかしく応援したり、一緒に挑戦したりするというような内容だったと思います。これが日本のテレビです。テレビの報道機関としての志はどこにあるのでしょうか。世界では今、1日1ドル以下で暮らしている人が12億人いるといわれています。8億人の人が飢餓状態にあります。
数年前パキスタンからアフガニスタンに入ったときのことです。その国境で、警備の軍人に鞭打たれながら鉄くずを背にして運ぶ少女の姿や、カブールの町中で空いたペットボトルをほしがる裸足の少年達がいました。自分の命だけではなく、家族の命のために懸命に働く子ども達がこの地球上に大勢います。あの子ども達がほしがっているのは自分とその家族が満腹できるだけのパンです。しかしそれはなかなか手に入りません。空腹を抱えて、腹いっぱい食えたらどんなにいいだろうと想像する事もあるでしょう。そういう子ども達に私たちは何が出来るのでしょう。ただちに沢山のパンを集めて贈ればいいというものではありません。一時的な同情ではなく、そういう子ども達が、日常的に食事ができるようにするためにはどうしたらいいのでしょう。それを考えるのは大人たちの責任ですが、私にも特効薬的なアイディアがあるわけではありません。しかし、真剣に考えなければならないことは確かです。少なくとも、そういう問題があることは知らなければなりません。
大食いタレントの女性が腹の中に詰め込んだ2008貫のすしに何の意味があるのでしょう。日本のテレビは悲しすぎませんか。大丈夫でしょうか。
2008年01月01日
偽の国から義の国へ
今年はねずみ年ですね。かつてラジオのパーソナリティーをしていた時にリスナーの方からいただいたねずみの人形を写してみました。ねずみは十二支の初めに登場する生き物ですが、丑、寅、卯と続く動物達と比べるとなんとなく格下の感があります。中国の最古の詩集「詩経」にも『鼠を見るに皮あり、、、、』という書き出しがあります。その後の文章を見ると、鼠のような卑しい汚い動物にも皮があるという意味で書かれていることが想像できます。
「鼠を見るに皮あり
人にして儀なし
人にして儀無くんば
死せずして何をか成さん」
春秋時代の衛の国の文公という王は、おそろしく暗愚な王で乱れた風俗を正す事もできず、国中に礼儀が無くなり世の中は乱れていたようです。この詩は、そのような様をそしった詩なのだそうです。
鼠でさえ皮があるのに、人は儀という皮を無くしてしまっている。人に儀が無ければ(死んだ方がいい)死なずに何をするつもりか。という意味のようです。「儀」は礼儀の「儀」とも、正義の「義」ともとれると思います。
昨年の日本は、白い恋人の石屋製菓から船場吉兆まで、消費者を欺く「偽装」の報道に終始しました。政治の世界も、国民の、暮らしに目を向けず自らの主張をのみ繰り返す首相にあきれた国民が異を唱えて退陣させたものの、替わって登場した首相も国民の暮らしには目線を注がない人でありました。今頃になって「国民の暮らしが大事」などと言っても後手に回った政治決断は評価されません。その言葉の中に「偽」を感じてまうほど国民は政治不信を増幅させています。
福田首相が本当に「国民の暮らしが大事」と思うのならインド洋での給油活動の再開などあきらめるべきです。これまでの給油活動でもその報告において給油量のごまかしがありました。航海日誌が破棄されていたなどの不信がありました。さらに防衛省前事務次官の汚職が明らかになり、こともあろうに元旦の今日は、元防衛大臣の規範に問題があると見られる知人男性からの一億円もの受領が報道されていました。
まだこんな報道が出てくるのか、国民の皆さんはあきれ返っています。「偽りの国」から「正義の国」に作り変えましょう。それは「偽り」を繰り返してきた体制には出来ません。私は、偽の国を義の国に作り変えるために働きたいと思います。
その働きのために、国会に議席が与えられている事を感謝します。本年もどうぞよろしくお願いします。