抗議書 （社民党からの回答を受けて）
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抗 議 書
２００４年（平成１６年）２月４日
社民党代理人
蛭田 考雪先生 Ａ代理人
弁護士 雪田樹理
同 菅沼友子
冠省
小職らの２００３年（平成１５年）１２月１１日付申入書に対する
社会民主党の代理人である貴職の平成１５年１２月２４日付回答書
はを受領いたしました。
それによれば、社会民主党としては、本件は阿部知子議員の
元秘書とＡ氏との関係で生じている問題であり、本来的には、
元秘書の雇用主であった阿部知子議員の事務所において対応すべき
問題であると認識しているとのことですが、結局のところ、党としては、
直接本件について調査等の対応はしない、ということに他なりません。
しかし、本件セクシュアル・ハラスメントは、公約としてセクシュア ル・」ハラスメントの解消や女性に対するあらゆる暴力の廃絶を挙げて いる貴党の活動の中で、その所属議員の公設秘書が起こした重大な
人権侵害です。雇用主であった阿部知子議員の責任が問題となりうる
ことは当然のことですが、阿部議員の事務所が対応するから、党として
の直接の対応をしないというのは到底承服できません。
貴党がセクシュアル・ハラスメントに取り組むことを公約としている
のであれば、党の活動の中でセクシュアル・ハラスメントが発生する
ようなこと、特に、セクシュアル・ハラスメントの被害者救済の活動の
中で被害者に更なる被害を与えてしまうような事態は、絶対にあっては
ならない事です。もし、そのような問題あったという訴えがあった場合に
は、党として、その適切・迅速な問題解決と再発防止のための必要な
対応することが、公党としての責任であるはずです。ところが、
貴党は、被害者であるＡ氏から、上記の趣旨で、本件セクシュアル・
ハラスメントに対して公正な調査等の具体的な対応をするように
求められて来たにも関わらず、それには対応しようとせず、「本来的に」
阿部議員の事務所で対応すべき、等という形式的な回答をしただけ
でした。これは公党してあまりにも無責任かつ不誠実であると言わざる
を得ません。
貴党の回答では、阿部事務所においても本件について調査等の
対応をするとしているということですが、当方が求めているのはあくまで
党としての公正な調査です。本件に利害関係のある議員個人の調査
では、公正さが担保される保証が全くありません。そのことは、
Ａ氏からの文書送付（２００３年１０月１６日付）を受けて、福島瑞穂議員が
が個人的に行った「予備調査」の実情からみても、明らかです。
少職らは、この経緯を踏まえて、公正な党内調査の実施を求めた
ものであり、議員個人の調査では全く、その要請に応えたことには
なりません。その趣旨は申入れ書に明確に書かれています。
にもかかわらず、上記のような回答をされたのは、貴党が小職らの
今回の申入れを全く真摯に受け止めていないことの表れであると
言わざるを得ません。
Ａ氏は、貴党の今回の回答によって、本件セクシュアル・ハラスメント
による心身の傷を更に深く抉られたような耐え難い苦痛を蒙りました。
Ａ氏としては、福島瑞穂現党首を中心に被害者の立場に立った
被害者救済を主張し活動してきた貴党はが、自らの問題について
もその主張を実行し、本件についても責任のある対応を取ることを 願い、その人生の全てをかけるほどの決意で、今回の申入れを
行ったものです。が、貴党はＡ氏の必死の問いかけに何ら誠実
に向かい会おうとせず、責任逃れに終始し、苦悩するＡ氏をまたも
突き放したのです。
今回の貴党の対応は絶対に容認できるものではありませんし、
このような対応をした貴党を信頼することはもはや全く不可能です。
小職らは本書面を持って、貴党が本件セクシュアル・ハラスメント
に関する小職らの申入れに誠実に対応することなく、公党としての
責任も果たそうとしにことについて、強く抗議します。
以上
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