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ハリウッドではみんな日本人のマネをしている
(講談社プラスアルファ新書) [新書]

この本は、日本人有数のハリウッド映画プロデューサーであるマックス桐島氏が書いた本です。
マックス桐島さんは、いまは宮崎にお住まいなのだそうです。
ハリウッドというところは、映画を通じて世界に情報を発信するところです。
そのハリウッドでいま、日本化が進んでいるのだそうです。
注目しているのは、日本の寿司などの和食やニンジャ、サムライ、アニメなどというものではありません。
この本のまえがきをすこし引用します。
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「いま日本では何が流行ってるの?」
「こんな時、日本人ならどうする?」
そんな言葉をハリウッドの映画人から投げかけられるのは、僕にとってもはや日常茶飯事だ。
ホラーやマンガ・アニメといったコンテンツはもちろん、CGや特撮部門のスタッフとしても、日本人の活躍は著しい。
いや、映画の世界だけではない。
村上隆がルイ・ヴィトンのデザインを手がけ、ヒロ・ヤマガタの絵画がコレクターの熱い視線を浴びるアート界。
アパレル業界では「ハラジュク」や「マルキュー」がファッション用語として定着している。
あらゆる分野のメイン・ストリームで、日本人と日本文化は、オリジナリティを高く評価されているのだ。
そしてオリジナリティは必然的に模倣される。
いま、アメリカの各業界では「日本を真似ろ」「日本に追いつけ、追いこせ」がキーワードになっているといっても大げさではないくらいの状況だ。
バラク・オバマ大統領のキャッチフレーズにならっていうなら、いまのアメリカは日本を目指して「CHANGE]しようとしているのだ。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この本が語るのは、そうした外形上の日本模倣だけではありません。
たとえばWBCの野球チーム。
アメリカ式の野球の典型は「俺がヒーローになってチームを勝利に導く」というものです。
ところが日本野球の真骨頂は、「仲間がヒーローになれるお膳立てをすることで勝利へ近づく」というもの。
いわゆる「つなぎの野球」です。
もうひとつ引用します。
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日本の学校では、自分たちの教室を自分たちで掃除するのが当たり前。
これは、
「自分たちの使うものだから」という理由だけでなく、「次にこの教室を使う後輩たちに、綺麗な状態で教室を空け渡したい」という気持ちも込められているはずだ。
また図書館で借りた本などを汚さず、借りた状態のままで返却することも体にしみ込んだマナーだといえるだろう。
知り合いのアメリカ人は、日本に留学し、レンタルビデオショップでアルバイトをしていたそうだ。
その時、印象に残ったのは、借りたビデオテープを巻き戻して返却する客がほとんどだったことだと彼は言う。
「こういうところにも、日本人の特徴が出るんだなって思ったよ。『次に見る人のために』ってことなんだろうね。
アメリカでもビデオを巻き戻して返すのがマナーだけど、守らない人が本当に多いんだ」
まるでリレーのバトンタッチのように、円滑に次へとつなぐ。
それが日常生活においても、そして仕事の場でも、日本人にとっては当然のことなのだ。
そのことが海外では高く評価される。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ごく日常的な、日本人として普通の振舞や行動、わたしたち日本人にとって、ごくあたりまえと認識される、集団生活をしていくうえでの心得や、その裏側にある日本的な心が、まさに、学ぶべきもの、真似ぶべきものとして、非常に高く評価されているというのです。
たとえば、心を清めて本番に臨む姿勢「洗心」、「和を持って勝ち、勝って和を高める」という心、そんな日本人的な心が、いま、世界に情報を発信するハリウッドの最先端で、広く受け入れられている。
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自国が震源地となって巻き起こした世界的経済危機や、奴隷や劣等市民として蔑視していた黒人を大統領に迎えたことで、いまアメリカ、そしてアメリカ人は、BOLD(大胆)よりも、MODEST(質素)な生きざまに、建国以来初めて目覚めている。
「ME,ME(私が、俺が)」と絶叫する個人主義文化から、人に譲る、人を案じる、人を思うという和やかな文化への移行は、一朝一夕ではなしえないが、ハリウッドのシビアな会議の場でも、両サイドがプラスになるWIN-WINシチューション(両方とも勝者になれるシチューション)という究極の和を求める人が増えていることは確かだ。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日本では、ME,ME政権である民主党が政権を盗り、マスコミや日教組が個人主義をしきりに吹聴し、日本的和の精神や礼儀正しさ、規律正しさは、まさに地に落ちようとしています。
ところが世界の最先端のハリウッドでは、その日本で滅びようとしている和の精神が、いま、新しい世界を切り開くもの、世界に受け入れられるまさに世界標準の究極の美風として、高く評価されている。
欧米では、古来ユートピア思想というのがあって、そこでは争いはなく、人々は互いに助け合い、協力し合って、互いを高めあう理想世界だと言われています。
そして、まさにそのユートピアを実現していたのが、日本であり、その素晴らしさに、世界一クリエイティブな町であるハリウッドが、ようやく気付いて見習いはじめた。
現代日本人にとって、やはり日本を取り戻すことこそが、日本にとっても、そして世界にとっても最も素晴らしい選択になる。
この本を読んで、ボクはそんな感想を深くしました。
「ハリウッドではみんな日本人のマネをしている」
この本、お勧めです♪
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