がさりと落ち葉すくうように

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分かっていた
自分は頑固で短気だから

今は何とか誤魔化しているけれど
必ずどこかでぼろが出る
たぶん、もう押さえきれなくなっている
がけっぷちを歩いていることを
それでも笑える余裕は持っていた

入ろうとは思わなかった世界
羨ましくはない空間

なぜか、あの日だけは違った
入れないことが悔しくて
居る人すべてが妬ましくて
とてもウツクシク映る世界に
拒絶されて立ち竦んだ

自分に課してる枷を
無性に砕きたくなった

頭の中で
すかさず警告が響く

「これは
最も醜く
最も利己的な感情だ

思いのまま振舞ったら
幾人もの人を壊して
みるみるうちに私は
独りになる

今、そうなりたいのか」

違う、と理性は判断した
まだ早過ぎる

だから今は妄想で我慢しなさい

理性の導きはいつだって正しくて
逆らうことができない

一体いつまで続けるだろう
精一杯のエガオと共に
一人無意味に苛々するコト
背中を向けて悪態をつくコト

テーマ:詩･唄･詞 - ジャンル:小説・文学

もし僕が
本当の意味で

君のことを見て
君のことを理解して
君のことを想っていたのなら

簡単に気づいたんじゃないだろうか

君のそばに毎日いなくたって
重なり合った時間の価値を
分かっていたのなら

君が今見ているもの
君が今抱えていること
君が今求めているもの

気づいている振りではなく
気づかない振りをしただろうに

うわべだけで接していた自分を
ずっと意識していなかった僕に
気づくこと
理解すること
できるわけもなく

そんな僕に
君が何かを
期待するはずがなかった

テーマ:詩･唄･詞 - ジャンル:小説・文学

苛立ち
やめて
人の気も知らないくせに
そんな表情でこっちを見ないで

苛立ち…の続きを読む

去り際の綺麗な笑顔に誘われて
　　　　　　　　私はあなたを呼んだのです



キミの全てを支配したくて
キミの全てに支配されたい

動機
私の周りが嫌いなもので満ちていました
だから全てを消しました

　　単純明快　　一目瞭然

それのどこがいけないのでしょう？

反抗
今までずっと守ってきたんだから
少しくらい背いたって
別にいいよね？




逃避行
その手を強く握って
その腕に強く抱かれるのも
いいかもしれない

試金石
大事なことは
苦しいとき辛いとき
君が側にいたかではなく
君の存在にどれだけ救われたか





錯覚
二人きりで過ごす時間は永遠に続くのだと
永遠に続けば二人は永遠に幸せなのだと
ねえ、あと少しだけ
勘違いしたままでいさせてよ

試金石＆錯覚…の続きを読む

このブログのタイトルは、

たとへば君　ガサッと落ち葉すくふやうに　私をさらつて行つてはくれぬか

という、河野裕子さんが詠んだ短歌がもとになっています。

いつこの歌を初めて知ったのかはよく覚えていませんが、とにかくすごい衝撃を受け、心が完全に鷲掴みにされたまま今に至ります。
私なんかが言うのもおこがましいですが…印象的な出だし、躍動感あふれる言葉の使われ方、惚れ惚れするほど情熱的で大胆な内容、何もかもが素晴らしいと思うのです。
それだけでなく、この歌が詠んでいるような情景を色々頭に浮かべられるのが楽しいんですよ。どんな表情で言っているのだろうとか、こういうことを言われた相手は何と返すのだろう、とか…。

この歌のように人の心を捕らえて離さないようなフレーズを、いつか私も生み出したいものです。

周りの人がどんどんブログを始めるのを横目で見ていたのですが、色々思うところがあって(こう書くと深刻そうだ)度開設しました。現実逃避でもあります、当然。

以下、このブログのルール説明です↓

・このブログは、もやもや浮かんできた言葉をとりあえず詩のような形にして、適宜発表する場です。
・現在「デンパンブックス」様で書かせていただいている詩集は残し、このブログで書き溜めたものを月１ペースでまとめて更新します。
・その際、多少表現やタイトルに手を加える可能性があります。

・コメント、トラックバックともに歓迎しますが、不適切と判断される物は断りなく削除いたします。
・作品に対する批判、意見、感想なども歓迎いたしますが、あまりに常軌を逸した物はこちらで削除いたします。
・私の作品は現実とフィクションを適当に混ぜ合わた産物です。「これはもしやアノことを言っているのか…？」という想像は大いにしてくださって構いませんが、質問は受け付けません。
・「続きを見る」をクリックすると、簡潔な解説もどきが書かれていることがあります。
・このルールは必要に応じて変更されます。


…ひとまずこんなところでしょうか。口うるさいようですが守っていただけるようお願い申し上げます。