(cache) 性描写規制、都議会で賛否 「社会に副作用」「必要」 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 性描写規制、都議会で賛否 「社会に副作用」「必要」

     子どもを性行為の対象にした漫画やアニメを規制する東京都青少年健全育成条例の改正案で、都議会総務委員会は18日、宮台真司首都大学東京教授ら4人を参考人として招致、改正案の是非を聴いた。

     宮台教授は、規制範囲の概念を示した「非実在青少年」などの文言に言及。「条例の構成要件が不明確で、恣意的な運用につながる」と改正案を批判、表現規制により社会に副作用を及ぼすとした。同じく反対派の田中隆弁護士は「性行為描写の漫画を読むことが青少年の成長を阻害するという裏付けはなく、自主的な成長への過度な介入だ」と指摘した。

     一方、賛成派で性に関する子どもたちの相談に乗っている赤枝恒雄医師は「頭が真っ白な子どもたちの中に過激な情報を入れると犯罪につながる恐れがある」と改正案は必要と強調。

     前田雅英首都大学東京教授は「改正案の条文を変える必要はなく、ガイドラインに都民の良識を反映させて動かしていくことが得策だ」とした。

      【共同通信】