▼マリナーズ−レンジャーズ (セーフコ・フィールド、18:10 日本時間:19日 10:10) | ||||||||||
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
レンジャーズ | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 6 |
マリナーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
イチロー 1番ライト先発出場 [成績] | |||||||
打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 四球 | 三振 | 打率 | |
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4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | .313 |
打席別結果 | ||||
打席 | 回 | 状況 | 投手 | 結果 |
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第1打席 | 1回裏 | 先頭打者 | リー(左) | 二塁内野安打 |
第2打席 | 3回裏 | 二死走者なし | リー(左) | 左邪飛 |
第3打席 | 6回裏 | 先頭打者 | リー(左) | 左飛 |
第4打席 | 8回裏 | 二死走者なし | リー(左) | 投手内野安打 |
レンジャーズ戦の1回、二塁内野安打を放つマリナーズのイチロー外野手。日米通算3500本目の安打=18日、米ワシントン州シアトルのセーフコ・フィールド(共同)
【投手】
(レ)リー、オガンド−モリーナ
(マ)バルガス、スウィーニー、ライト−バード
【責任投手】
(勝)リー12勝8敗
(敗)バルガス9勝11敗
【本塁打】
(レ)
(マ)グティエレス12号ソロ
【戦評】
イチローは「1番・右翼」で先発し、4打数2安打だった。内容は二塁内野安打、左邪飛、左飛、投手内野安打で打率は3割1分3厘。チームは1−6で敗れた。
素人には平凡に見えるゴロも、打たれたリーの受け止め方は正反対だ。「あのバットさばきは信じられない。あれこそイチローのやり方だ」と2年前のサイヤング賞左腕が感心した。
1打席目は外角低めに動く直球。4打席目は外角低めのカットボール。どちらも右方向に強くたたきつけたことで高くバウンドした。自らのスピードを計算し、意図的な打撃で2本の内野安打につなげた。
ただ、日米通算3500本に到達したイチローの口調は乾いていた。「チームの勝ちに貢献できなくて残念ですね」は明らかな皮肉。「そんな区切りとも別に思っていない」と言い切った。
日米通算、米国のみでの記録に関係なく、これまでの節目では本拠地の大型スクリーンに祝福のメッセージなどが寄せられた。だが今回は何もなし。自らが球団に演出の中止を申し入れていたためだ。「いろんな楽しみをファンから奪ってしまったことは残念と思いますが、僕としてはリスクを生むわけにはいかない」と説明した。
2年前、ごく一部の選手の陰口を一部地元メディアが大げさに書き立てた。現在のチームには当時のネガティブな空気は感じられないが、もうあのような嫌な思いはしたくない。ほとんど喜ぶ様子がないのは、イチローなりのささやかな抵抗だったのかもしれない。(共同)